日本を代表する妖怪マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』。
その中で、とりわけ“人間臭さ”を体現した存在といえば、ねずみ男だ。
裏切り、金への執着、口臭、そして不潔──どう考えても“嫌われキャラ”だが、
なぜか憎めない。
あまり語られることはないが、
実はこの“ねずみ男”という呼び名は、本名ではない。
では、本当の名前は──?
第1章:善悪の境界線をウロウロ──“ねずみ男”という存在
- 初登場は『墓場鬼太郎』(貸本時代)から
- 正義の鬼太郎と敵対する場面もあれば、仲間のように振る舞うことも
- 「風見鶏」のように強い側につくが、時に鬼太郎を助ける場面もあり、完全な悪人ではない
POINT
ねずみ男は、「一貫性のなさ」こそがキャラクター性。
人間の“利己性”や“ずるさ”をそのまま妖怪に落とし込んだ存在といえる。

ブクブー
「八方美人でもないブー!もはや“八方利己”だブー!」
第2章:ねずみ男のキャラ設定がカオスすぎる
- 360歳という年齢(意外に長寿!)
- 200年洗ってない着物という驚異の設定
- 口臭で10m先のハエを殺す…もはや生物兵器
見た目も不潔で、金には汚い。
でも、どこか哀愁と滑稽さを漂わせるところが、憎めない。
これは水木しげる自身の分身でもあった。
第3章:モデルは「水木しげる+先輩漫画家」
- ねずみ男のモデルには、水木しげる自身の放浪期の姿が反映されている
- そしてもう1人のモデルは、先輩漫画家・梅田栄太郎氏
- 頑張って貧困を生き抜く姿
- どこか図太く、憎めない性格
つまり、ねずみ男は「苦労人」に対する皮肉と愛情のミックスキャラなのだ。

ブクブー
「人間の“ずるさ”と“生命力”の化身だブー!」
第4章:ついに明かされる本名
- ねずみ男には通り名ではなく本名がある
その名も…「根頭見ペケペケ」 - 水木しげるが出兵していたニューブリテン島(パプアニューギニア)の言葉で、
「ペケペケ」=「大便」を意味するという - つまり名前に込められた意味は、「クソみたいなやつ」
これは悪意なのか?それともユーモアなのか?
第5章:水木しげるが“最も愛したキャラ”だった
- 実は水木しげるは、「ねずみ男が一番のお気に入り」と語っていた
- なぜ?
- “真面目なだけじゃ生き残れない”ことを知っている
- “人間の汚さ”を愛せるからこそ、創作者としての深みが生まれた
皮肉と愛情を同時に注げるキャラとして、ねずみ男は“最高の器”だった。
まとめ:汚くて、ズルくて、でもリアル──「ねずみ男」は人間そのものだった
ねずみ男は、単なるギャグキャラではない。
その名前すらも皮肉で構成された存在は、
水木しげるの“人間観察”の結晶だ。
「善人でも悪人でもないけど、生きていく」
そんな人間の姿を映す鏡として、ねずみ男は今日も裏切りながら生きている。

ブクブー
「自分を“クソ野郎”って名付けるなんて、逆に愛が深いブー!」
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