爆笑レッドカーペット11年ぶり復活──フジテレビが“レスキュー番組”に託す再起のシナリオ

エンタメ
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あの“赤い絨毯”が、11年ぶりに帰ってくる。
フジテレビが2025年8月、伝説のネタ番組「爆笑レッドカーペット」の復活を決断した。
しかしその裏には、ただの“お笑いのお祭り”では済まされない、
フジテレビの“背水の陣”とも言える事情が隠されている。

フジがレッドカーペットに託したのは、視聴率でも懐古趣味でもなく、
局の信頼と命運そのもの。

今回は、レッドカーペット復活の背景にあるフジテレビの危機構造と、
番組に込められたテレビの可能性の再起動を読み解く。


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■ 「爆笑レッドカーペット」とは何だったのか

2007年、突如フジテレビに現れた「爆笑レッドカーペット」。
若手からベテランまで、あらゆるジャンルの芸人たちが
“赤いカーペット上で1分ネタを披露し、終わると即退場”という斬新なフォーマットは、
当時のテレビ界に新風を吹き込んだ。

レギュラー放送は2008年から2010年。
狩野英孝、しずる、フルーツポンチ、柳原可奈子などのスターを輩出し、
視聴率も好調だった。

ただしこの番組には、もうひとつの顔がある。
それが「フジテレビのレスキュー番組」だ。

レスキュー番組の原点

実はレッドカーペットは、2007年に「発掘!あるある大事典II」捏造事件での番組打ち切り後の
“急遽の穴埋め”として始まった背景がある。

この“いざという時のフジの助け舟”として生まれた歴史が、
今回の復活にも色濃く影を落としているのだ。


■ なぜ今、フジテレビに“レスキュー番組”が必要なのか

「爆笑レッドカーペット」復活の背景にあるのは、単なる番組の懐古趣味ではない。
むしろ、フジテレビが“危機のど真ん中”にあるからこその選択なのだ。

2025年、フジテレビは中居正広氏にまつわる一連のトラブル
通称「フジテレビ問題」の渦中にある。

この問題が発端となり、局に対するスポンサーの信頼が前例のない速度で崩壊
広告出稿を停止したスポンサーは200社超に及び、
トヨタ、日本生命、花王、日産などの日本経済を代表する企業群が次々と撤退した。

さらに追い打ちをかけたのが、
社長・会長ら経営陣が記者会見で見せた閉鎖的・防御的な態度だ。
説明責任を果たさぬまま会見を終えたことで、世間の批判はピークに達し、
最終的に社長・会長らが辞任に追い込まれる異例の事態へと発展した。

広告収入は前年比90%減、年間500億円規模の減収予測。

もはやこれは単なる一局の不祥事ではない。
“放送局というビジネスモデルそのものの信頼が瓦解した”とすら言える。

制作現場では、ロケや演出の予算が急減し、
系列局にまで影響が波及。
番組のクオリティ維持すら困難な空気が広がっている。

フジテレビは崖っぷちだ

フジテレビの“低迷”は、これまでも何度か指摘されてきた。
だが、2025年のこの事態は、

「いよいよ崖から足が滑った」
と形容すべき深刻なレベルだ。

そんな中、レッドカーペットの復活は
「スポンサー・視聴者・世間」に向けた再起の狼煙でもある。

狙うのは視聴率だけではない。
「フジはまだ大衆を笑わせられる」「まだテレビには力がある」
という“再信頼構築”の象徴なのだ。

フジテレビにとっても、テレビ業界にとっても、

「レスキュー番組」の本気を、今こそ証明する時だ。

ブクブー
ブクブー

「フジの命運は、もう“赤い絨毯”に託されたブー!」


■ 見どころは?「令和版レッドカーペット」の実力を見届けよ

11年ぶりの復活となる今回の「爆笑レッドカーペット」。
最大の見どころは、「懐かしの番組が今の時代に適応できるのか?」という一点に尽きるだろう。


◆ 総勢60組の“世代交代ショー”

今回の目玉は、総勢60組が新ネタで登場する豪華ラインナップ。

  • 狩野英孝・しずる・柳原可奈子ら、往年の常連組
  • 真空ジェシカ・蛙亭・ラランド・コットンなど、令和のお笑いシーンを牽引する新世代

“かつてのスターと新世代の競演”は、まさに時代の橋渡しだ。


◆ 進行・パネラーの安心感

MCはおなじみの今田耕司と高橋克実
さらに、吉岡里帆・戸田恵子・池田美優らが「レッドカーペット会員」として出演し、
「小笑い」「中笑い」「大笑い」「満点大笑い」を判定する。

長年培われたこの“お約束のフォーマット”も、復活の醍醐味だ。


◆ ショート動画時代との親和性

「ショートネタ」は、いまやTikTokやYouTubeショートの時代。
短尺・テンポ・即オチの文化に、レッドカーペットは時代が追いついた
とも言える。

「古いフォーマットが、むしろ令和でこそ輝くかもしれない」

そんな“適応実験”としての意義も見逃せない。


◆ 「時代対応」vs「取り残され感」の可視化

  • 狩野英孝が、どんなテンションで“令和復活”を遂げるのか
  • 柳原可奈子の「令和アップデート」されたネタとは何か
  • 真空ジェシカやラランド、賞レース組が1分間で何を魅せるのか

こうした対比が、まさに“お笑い進化論”として浮き彫りになる。


◆ スペシャルMCの正体は誰だ

さらに、今回は「スペシャルMC」として
お笑い好きの人気芸能人が登場予定。

その正体は当日まで非公開。
「誰が来るのか」「どう盛り上げるのか」も注目だ。


今回のレッドカーペットは、
単なる懐古番組ではなく、
「今の時代を映す“笑いのカーペット”」になる可能性がある。

ブクブー
ブクブー

「果たして“満点大笑い”は、いくつ飛び出すブー?」


■ フジテレビ再起の「命綱」になれるか

爆笑レッドカーペット復活の真の狙いは、
「フジテレビの信頼回復」
「テレビの“まだできる感”の証明」に他ならない。

ここで滑れば、フジはまた一段と信頼を落とすだろう。
逆に、ヒットすれば

「フジはやはり底力がある」
と印象付けることができる。

フジテレビ自身の再起はもちろん、
テレビ文化そのものの存在意義を問う一夜となるのだ。

ブクブー
ブクブー

「このカーペットに、フジの未来が敷き詰められてるブー!」


■ まとめ

「爆笑レッドカーペット」は、笑いのショーではある。
だが、今のフジテレビにとっては
“経営危機を救うラストワンピース”かもしれない。

番組の復活に込められた意図、
そして視聴者の評価がどう結実するのか。

2025年8月11日、
フジテレビの「赤い絨毯」は、
笑いの未来を照らす道標になるのか、それとも…。

全ては、その夜の笑いと数字が答えを出す。


爆笑レッドカーペット~真夏のオール新ネタ60連発!大復活SP~

フジテレビ系 2025年8月11日(月・祝)18:30~21:00
<出演者>
MC:高橋克実 / 今田耕司
進行:山﨑夕貴(フジテレビアナウンサー)
レッドカーペット会員(ゲスト):池田美優 / 片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE) / 鈴木浩介 / 角田夏実 / 戸田恵子 / 原菜乃華 / 吉岡里帆
出場芸人:相性はいいよね / アキラ100% / アルコ&ピース / アンガールズ&阿佐ヶ谷姉妹 / えびしゃ / 蛙亭 / 狩野英孝 / キャツミ / キンタロー。 / クールポコ。 / くまだまさし / ぐろう / ゴー☆ジャス / コットン / ゴンゾー / ザ・パンチ / ジェラードン / シシガシラ / しずる / 信濃岳夫・金原早苗 / シューマッハ / ジョイマン / 品川庄司・庄司 / ジョックロック / 真空ジェシカ / 新鮮なたまご / スクールゾーン / スクラップス / ずん飯尾 / そいつどいつ / チェリー大作戦 / 超速バギー / チョコレートプラネット / ツートライブ / 友田オレ / ナイツ / なかやまきんに君 / ナチョス。 / ななまがり / ネルソンズ / ハイキングウォーキング / バッテリィズ / バローズ / ビコーン! / ファイヤーサンダー / 5GAP / ファンファーレと熱狂 / 藤崎マーケット / フルーツポンチ / ベルナルド / 満丸 / 柳原可奈子 / やまぐちたけし / ヤンシー&マリコンヌ / ゆってぃ / ラパルフェ / ラランド / ランパンプス
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