2025年5月24日に放送された復活版『マジカル頭脳パワー!!』。懐かしのコーナー「エラーを探せ!」も再登場し、SNSでは「懐かしすぎて泣いた」「脳が当時に戻った」などの声が続出した。
なかでも注目を集めたのが、ナレーションだ。
「あれれ〜?○○が違う〜?」
「ぎょえー!○○の並びが違う!」
──この、どこか少年のような口調。聞き覚えのある人にはすぐピンと来ただろう。そう、来宮良子さんの名調子である。
しかし、来宮さんはすでに鬼籍に入られており、当然ながら今回の放送には出演されていない。それでも“あの声”がテレビから聴こえてきたのはなぜなのか?
【1】来宮良子さんとは?──“声の女王”と呼ばれた伝説
来宮良子さんは、昭和から平成にかけて数々のテレビ番組やCMでナレーションを務めた名優。
代表作としては、
- 『火曜サスペンス劇場』
- 『みんなの家庭の医学』
- 『演歌の花道』
そして、『マジカル頭脳パワー!!』(エラーを探せ!)などが挙げられる。
特に「エラーを探せ!」のコーナーでは、
リズミカルで引き込まれる口調
が人気を博し、まさに“番組の顔”として親しまれた。
【2】今回の復活放送、声の正体は?
番組を見て「来宮さんが復活したの!?」と驚いた視聴者も多かっただろう。しかし、実際に今回の「エラーを探せ!」のナレーションを務めたのは──
杉本るみさん。
杉本さんはあくまで「来宮風の少年声」を“演出された役”としてナレーションしており、来宮さんの口調・テンポ・鼻濁音の使い方・間のとり方など、驚異的な再現度を見せていた。
【3】“来宮節”を引き継ぐ存在──杉本るみの仕事
杉本るみさんは、過去にも来宮良子さんが担当していた番組のナレーションを複数引き継いでいる。
- 『みんなの家庭の医学』(ABC・テレビ朝日系)
- 『演歌の花道』(テレビ東京系)
そして今回の『マジカル頭脳パワー!!』──
この並びを見ても、彼女が単なる“後任”ではなく、来宮さんの声のニュアンス・息づかい・語尾の余韻に至るまで“再現”と“継承”を意識して取り組んでいることがうかがえる。
【4】“あの声”が再現された理由──「記憶の演出」としてのナレーション
「声」は記憶に強く結びつく。
とくに“懐かしの番組復活”というコンテンツにおいて、当時のナレーションが再現されることは、視聴者を一瞬で過去へ連れ戻す装置でもある。
こうした要素すべてが、「その番組らしさ」を決定づけるのだ。
杉本るみさんは、それを単に似せるのではなく、敬意を込めて演じている。
【4】SNSの反応──「本人かと思った」
番組放送直後からSNSには、
- 「これ来宮良子さんじゃないの!?」
- 「まさか復活?感動で鳥肌」
- 「え…違うの?まったく気づかなかった」
など、“本人登場と勘違いした”という声が相次いだ。
だが、その正体が明かされると同時に、「演技力とリスペクトの塊」「あの声が聴けて本当に嬉しかった」と感謝と称賛の声が広がっている。

これはもう、“声のタイムカプセル”だブー!
【まとめ】
今回の『マジカル頭脳パワー!!』復活放送は、出演者やクイズ内容はもちろん、“声の演出”にまで徹底した再現と継承が込められていた。
杉本るみさんのナレーションは、単なる「代役」ではなく、“継承者”としての役割を果たした存在。
視聴者の記憶の深層を呼び起こす“あの声”を、令和の今、また耳にすることができた幸運に、静かな感動が広がった。
そしてその背景には、声優という職業に込められた“技術”と“想い”が確かに存在していたのだ。

「こういう“気づき”があるから、テレビってまだまだ面白いブー!」
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