フジテレビを揺るがせたオンラインカジノ(オンカジ)問題。
2025年6月に社員・山本賢太アナ、番組制作の中心人物・鈴木善貴氏と、立て続けにオンカジ絡みの不祥事が表面化した。
そして今、両者のその後が明らかになり、テレビ業界の内側に漂う「異様な関係構造」も浮き彫りになりつつある。
【第1章】山本賢太アナ、アナ職離脱の“意外な左遷先”
まず注目されたのは、山本賢太アナウンサー(27)の異動人事だ。
- 慶應高校から慶應大学を経て2021年フジ入社
- 『ぽかぽか』『サン!シャイン』などに出演
- 爽やかな好青年キャラで売り出し中だったが…
2025年6月11日、フジは山本アナのオンカジ利用発覚を公表し、同24日には単純賭博の疑いで書類送検された。
その後、7月4日に異動先が判明。
アナウンス室 → コーポレート本部経営企画局 企画連携推進部 兼 フジ・メディア・ホールディングス兼務出向
7月10日付での人事異動である。
経営企画局と聞けば“花形部署”にも見えるが、実際は微妙な立ち位置だ。
- 経営戦略や方針を実務に反映させる部署
- だが、企画連携推進部は新設の謎部署
- 実態が不明なまま、事実上の“島流し”扱い
芸能記者の間でも「左遷」との見方が強い。
SNSの反応も冷ややかで、
「マジかよ、身内に甘すぎ」
「見せしめでクビにすべき案件」
「クビにならないだけマシだな」
という声が飛び交った。
男性アナは人気商売。今回の不祥事と異動で、山本アナの地上波復帰は厳しいと見る声が大半だ。
【第2章】鈴木善貴氏、1億超のオンカジと“マツコ借金”の真相
さらに衝撃を広げたのが、フジのバラエティ制作部鈴木善貴氏(44)逮捕のニュースだ。
彼は名だたる人気番組を手がけた“エースP”だった。
- 『笑っていいとも!』
- 『ホンマでっか!?TV』
- 『さんまのお笑い向上委員会』
- 『アウト×デラックス』など
だが、裏ではギャンブル依存と借金地獄に苦しんでいた。
報道によれば、
- オンカジで2025年3月〜5月だけで約1億7000万円を賭ける
- 自ら「ギャンブル依存症」と供述
- SNSの“裏アカ”で負け額を投稿、「破産」のワードも
さらに驚くべきは、彼がタレントマツコ・デラックスにまで借金をしていた事実だ。
【第3章】マツコの告白と“異常な距離感”の実態
この件について、マツコ本人が取材に応じた。
- 2年ほど前、事務所社長経由で相談を受ける
- マツコも「半分出す形」で借金を工面
- 「そんな大金じゃないけど、ギャンブル好きなのは知ってた」
信頼関係があったからこそ、金銭面でも助けたという。
だが、結局はオンカジに消えていった可能性も高い。
この一連の経緯は、フジ内部のタレントと社員の異常な距離感を物語る。
関係者の証言によれば、
- 鈴木氏はさんま、マツコらとも密接に連絡を取り合う“昭和的プロデューサー”
- 別の元Pは、中居正広や松本人志らとの裏交渉で「女性斡旋」まで噂される
- これらが“出世の条件”とも囁かれる特殊な構造
こうした状況が、オンカジ問題やマネジメントの歪みを生んだ土壌だとも言われる。
【終章】見直し迫られる「フジテレビとタレント」の関係
フジはここ数年、視聴率低迷・不祥事連発・スポンサー撤退と苦境が続いた。
ようやく一部スポンサーが戻り始めた矢先のオンカジ連鎖。
その背景には、単なる個人の問題を超えた組織文化の歪みが存在する。
今回の一連の騒動は、フジが本気で「タレントとの距離感」や「内部統制」を見直せるかどうか、試金石となるだろう。
不祥事の“火消し”だけでなく、構造的な刷新が求められている。

「タレントと社員が仲良しすぎても、トラブルの元になるんだブー…ちゃんと距離感、考えるブー!」
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