「それは怪文書に過ぎない。」
静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)は、市議全員に届いた差出人不明の告発文にそう言い放った。
しかしその文面には、
「田久保氏は東洋大学を卒業していない。除籍である。」
と明記されていた。
結果、後の本人確認で「本当に除籍だった」ことが判明。
つまり、「怪文書」呼ばわりしたものが、実は「真実の告発」だったわけだ。
そしてここから、田久保市長の迷走が始まった。
卒業証書“チラ見せ”、提出拒否、記憶の曖昧さ、会見での言い逃れ。
果たして市長は、なぜこうも不自然な行動を繰り返したのか。
NEWS OFFが、その構造と背景を徹底解剖する。
【第1章】「卒業証書を提出しない」──答えは「検察が持っている」
百条委員会が求めた「卒業証書」の提出期限、7月18日。
田久保市長は議長に2枚の「回答書」を手渡した。 そこには「卒業証書の提出は拒否する」と明記されていた。
理由は、
- 「刑事告発を受けており、重要証拠になる」
- 「検察に既に提出している」
というもの。
しかし、市議会側は当然こう思ったはずだ。
「だったら、最初から検察ではなく議会に出せば良かったのでは?」
それでも田久保市長は提出を拒んだまま。
- 提出できない「卒業証書」は本物なのか
- 本物であれば、なぜ市民の前で提示できないのか

「本物なら“はいどうぞ”で済む話だブー。それができない時点で…怪しさ満点だブー!」
【第2章】最大の謎──「チラ見せ卒業証書」の正体
さらに謎を深めたのは、田久保市長が“チラ見せ”していた「卒業証書らしきもの」の存在だ。
- 市議会議長や秘書課長にはチラ見せ済み
- 市の広報でも「卒業」と記載された原稿を本人が確認
- それなのに「どこで手に入れたか記憶が曖昧」
除籍であれば正式な卒業証書は存在しない。
にもかかわらず、それらしいものを持ち、関係者に「見せた」。
それでも、
- 百条委員会には「出さない」
- 市民には「説明しない」
- 記者会見でも「答えられない」
この三重苦の不自然さは、
「偽造ではないか?」という疑念を増幅させるばかりだ。

「しかもどこで手に入れたか分からない?そんなことあるかブー! これは説明しなきゃ市民は納得しないブー!」
【第3章】除籍である以上「卒業証書など存在しない」事実
田久保市長自身、7月2日の会見でこう語っていた。
「東洋大学に確認したところ、除籍であることが判明しました。」
つまり、正式な卒業証書は存在しない。
だが、先述したように、それでも市議会や市職員には「卒業証書らしきもの」を“チラ見せ”していたのだ。
ならば、
「チラ見せされたアレは何?」
という疑問が当然残る。
にもかかわらず、説明はゼロ。
記憶が曖昧、検察に提出した、で終わってしまった。

「じゃあアレは何だったんだブー!?まさか幻影じゃないブーよね?」
除籍である以上、チラ見せした「卒業証書らしきもの」は正規のものでは絶対にない。
それにもかかわらず、市長は「どこで手に入れたか記憶が曖昧」と言い続けるばかり。
【第4章】「怪文書」扱いが致命的だった初動ミス
告発文を「怪文書だ」と切り捨てたのは、政治家としての致命的な初動ミスだった。
- 告発の真偽を確かめもせず否定
- 自らの記憶頼りで「卒業したはず」と主張
- 議会やメディアへの説明責任を軽視
この一連の流れが、市長への不信感を一気に高めた。
「不祥事の本質は“問題そのもの”より、“対応のまずさ”にある」
これは政治の鉄則であり、田久保市長はそれをことごとく外してしまった。
同じ轍を踏んだのが兵庫県・斎藤知事。
斎藤知事は告発を「うそ八百」と言い放ったが、結果は大炎上。
田久保市長も、まさにその二の舞。
しかも告発は正しかった。これでは言い逃れの余地はない。

「怪文書じゃなくて真実だったんだブー…。初手から間違えたブー。」
【第5章】釈明会見の「時間切れ」と市民の不信
7月2日に行われた釈明会見は、さらに火に油を注ぐものとなった。
- 卒業証書の真偽について「答えられない」
- 偽造の疑いについても「分からない」
- 最後は会場都合で「時間切れ終了」
市民やメディアが聞きたかった「あのチラ見せした“卒業証書”は何なのか」に一切答えなかった。
当然、世論はこう反応する。
「説明しないってことは、偽造ってことでしょ?」
「記憶が曖昧とか、苦しすぎる」
会見の場すら説明責任を果たせなかったことで、市民感情は完全に冷え切った。

「時間切れなんて…不信感しか残らないブーよ!」
【第6章】再出馬──「説明なき再チャレンジ」は許されるのか
田久保市長は、議会の辞職勧告を受け、辞職し「再出馬する」と宣言。
しかし説明責任も果たさず、卒業証書の謎を放置したままの再出馬に、ネットや市民の反応は冷ややかだ。
「説明もなく再出馬とか、馬鹿にしてる」
「卒業証書のこと、ちゃんと話してからにしろ」
「記憶が曖昧って、そんなわけないだろ」
信頼を取り戻すためには、
- チラ見せした卒業証書の正体
- 学歴詐称の意図の有無
- 市民への真摯な謝罪
これら全てをクリアにするしかない。
それをしないままの再出馬は、“仕切り直し”ではなく“ごまかしのリセット”に過ぎない。

「市民はお見通しだブー! 再選したいなら、逃げちゃダメだブー!」
【最終章】説明責任なき者に、再選の資格はない
政治家に求められるのは、
- 非を認める素直さ
- 弱さを開示する勇気
- 説明責任を果たす誠意
田久保市長は、そのどれも示していない。
むしろ「検察が調べる」「記憶が曖昧」で逃げ続け、再出馬だけを打ち出す。
それは市民の知る権利を愚弄するものであり、
「再び選ばれたいなら、まず全てを説明しろ」
というのが、民意の本音だろう。

「再出馬するなら、まずは“チラ見せ卒業証書”の正体、白黒つけるブーよ!」
コメント