2025年参院選。
各局が長時間の選挙特番を展開するなか、ひとつの光景が消えていた。
「池上無双」と称されたテレビ東京の池上彰氏による選挙特番だ。
政党幹部を時に皮肉たっぷりに斬るそのスタイルは、2010年代から話題を集め続けてきた。
だが今回、テレ東の選挙番組にその姿はない。
視聴者は驚いた──なぜ池上さんはもう“無双”しないのか。
【第1章】池上彰、地上波に別れを告げた夜
その答えは、池上氏自身の口から明かされた。
「テレビの選挙特番は、もう他の局も十分やっている。」
「だから、YouTubeに“引っ越し”しました。」
池上氏は7月17日、自身のYouTubeチャンネルで生配信し、そう宣言。
地上波を離れた理由は、単純だった。
- テレビの選挙報道は形式化してしまった
- 池上流の“鋭い切り込み”はマンネリに見えるようになった
- 新しい発信の場をネットに求めた
要するに、
「やりたいことがテレビにはもうない」という結論だったわけだ。

「マンネリだって自分で言っちゃったら、それはもう次の場所に行くしかないブー!」
【第2章】“池上節”がテレビに合わなくなった理由
池上氏が語ったもう一つの理由は、
「選挙特番の形骸化」だ。
どの局も、
- 当選速報
- 候補者の第一声
- 政党幹部のコメント
という“定番”を並べるばかり。
池上氏はこれを「当選おめでとうございます番組」と揶揄した。
かつての池上特番が支持されたのは、
「政治家に気を使わず、鋭いツッコミを入れる姿勢」だった。
しかし今やそのスタイルすら、
「毎回同じことをやっている」
と捉えられかねない。

「同じ鋭さでも“またこれか”ってなると、無双じゃなくて“無難”になるブーね。」
【第3章】テレビ東京は“通常営業”、それでも残る池上ロス
テレビ東京は今回、選挙速報を20分程度放送した後は通常番組に切り替え。
深夜に政党トップのインタビューを放送するのみだった。
「テレ東らしい」といえば聞こえはいい。
だが、池上氏不在のインパクトは小さくない。
特番の視聴者は例年、
「池上さんの切り口が見たい」
という動機も強かった。
それが無くなった今、
「やっぱり池上さんがいないと締まらない」
という声も少なくない。

「テレ東が悪いわけじゃないけど…“池上ブランド”の穴は大きいブー!」
【第4章】YouTubeへ──ネット時代の“池上無双”
では池上氏はテレビを見限ったのか。
決してそうではない。
YouTubeでは、
- SNSに蔓延るデマの検証
- 選挙報道の裏側解説
- 視聴者からの質問受付
と、テレビでは難しかった自由な形式を採用。
池上氏はこう語る。
「テレビは放送時間が決まっていて、掘り下げに限界がある。」
ネットだからこそできる「深掘り解説」と「双方向性」。
これこそが、池上氏が新天地に求めたものだ。

「リアルタイムで池上さんにツッコミできるなんて、面白すぎるブー!」
【最終章】「テレビの限界」から始まる、新しい選挙報道
池上彰氏は、
「テレビの選挙特番に一区切りをつけた」
と宣言した。
だがこれは、単なる引退ではない。
「次の選挙報道の形を、ネットで創る」という意思表示だ。
視聴者もまた、
「テレビの速報」「SNSの声」だけでなく、
「多面的な視点を持つ情報の場」にアクセスする力が求められる時代になった。
“池上無双”は終わっても、
「解説者・池上彰」の進化は終わらない。

「次の無双はネットで!みんなで池上さんにツッコむ時代が来たブーよ!」
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