「殺すぞ」──そのひと言が、人気アーティストのキャリアに深い影を落とした。
三代目J SOUL BROTHERSのボーカリスト・今市隆二が、タクシー車内での暴行と脅迫容疑で書類送検された。
穏やかで誠実な印象とは裏腹に、酔った深夜の車内で暴走した“もうひとりの今市”の姿が、明るみに出ることとなった。
一方で、被害者側の弁護士は「接客には一切問題がなかった」と強調。
今市はなぜその一線を越えてしまったのか──。
事件が問うのは、酒と感情と「スターの責任」だ。
◆ 人気ボーカリストが暴行・脅迫容疑で書類送検
7月31日、警視庁はダンス&ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」メンバー、今市隆二さん(38)を、暴行および脅迫容疑で書類送検したと発表した。
対象となったのは、今年4月5日未明に発生したタクシー車内での一件。
今市さんは、運転手に対して「殺すぞ」と脅したうえで、腕を引っ張る、アクリル板を殴るなどの暴力的行為に及んだとされる。
乗車時間はわずか10分ほど。酒に酔った状態での帰宅途中だったという。
警察は今市さんを任意で捜査し、「相当処分付き」の意見書を添えて検察へ送致。
今後は検察が起訴・不起訴を判断することになる。
◆ 「面識はない」「接客に問題はなかった」──被害者側が声明
被害者側の代理人であるレイ法律事務所は、事件の経緯と立場を明らかにする公式声明を発表。
その中で、以下の点が強調された。
- 今市氏とタクシー運転手には面識なし
- 被害者の接客態度には問題が一切なかった(車載カメラで確認済み)
- 一方的に暴言・暴力を受けた
- 金銭目的の被害届ではなく、事件当日に警察に被害申告していた
- 今市側から示談提案と謝罪はあったが、示談は当初は未成立とされていた
また、ネット上の憶測に対しても「名誉毀損には法的措置をとる」と警告を発している。
◆ 今市隆二とはどんな人物だったか──イメージと現実のギャップ
今市隆二さんは、2010年に三代目J SOUL BROTHERSに加入。
2014年には「R.Y.U.S.E.I.」で日本レコード大賞を受賞するなど、LDHを代表するボーカリストとして人気を博してきた。
しかし、近年はソロ活動も多く、テレビやCM出演では“穏やかで誠実”な印象を持たれていた。
そんな“クールで静かな今市”が、暴行・脅迫で書類送検──
このギャップにファンたちは大きく揺れている。
◆ ファンの声は複雑──「信じたい」「でも…」
SNSでは事件を受けて、ファンからさまざまな反応が上がっている。
「正直ショック…でも信じたい」
「飲酒は言い訳にならない」
「被害者に非がなかったなら、しっかり責任をとるべき」
「LDHは“男気”を売りにしてるけど、これはちょっと…」
“イマイチ”な行動だった、という自虐的なジョークすら出回っているほど、波紋は広がっている。
- 書類送検とは:任意捜査の結果を検察に送致する手続き
- 今後は検察が起訴/不起訴を判断
- 被害者側は「金銭目的ではない」と強調
- 芸能活動やスポンサーへの影響も今後の焦点に
◆ “人気”と“素行”──芸能人が背負う二重の責任
著名人が起こすトラブルは、たとえ私的な場であっても、社会的インパクトを伴う。
特に今市さんのように、「爽やかな印象」や「誠実さ」も商品価値となっている人物の場合、その落差は大きい。
今回の件で問われるのは、単なる法的責任にとどまらず、信頼の再構築が可能かどうかだろう。

「ファンにとってはほんと複雑だブー…
飲酒で気が大きくなるって、やっぱり理由にならないブー。謝るだけじゃなくて、行動でも見せてほしいブー!」
◆ LDHが謝罪と処分を公表──「報酬返上・自宅謹慎」に
事件の報道を受け、今市隆二さんの所属事務所であるLDH JAPANは7月31日、公式サイトで謝罪コメントを発表。
件のトラブルが発生した4月上旬について、
「本人が酒に酔った状態で同乗者と口論となり、その結果、車内外で乱暴な言動をとった」
と説明した上で、次のように謝罪した。
「タクシー乗務員様をはじめ、当日ご迷惑をおかけしたすべての関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます」
「業務に支障をきたす結果となってしまったことを、重ねて深くお詫び申し上げます」
また、すでにタクシー会社との示談は成立していることも明かし、本人にも報酬返上と自宅謹慎処分を科したことを公表。
「本人も今回の行為の重大性を深く認識し、日々自らの行動を省み、反省に努めております」
「弊社としても、再発防止策の徹底とコンプライアンス意識の向上に努めてまいります」
という再発防止の意思を表明した。
◆ 被害者側も「示談は成立」と認めつつ、誹謗中傷への警告
同日、被害者側の代理人弁護士も声明を出し、
すでに今市氏から謝罪と示談提案があり、現在は和解が成立していることを確認。
一方で、インターネット上や職場周辺で被害者情報の特定が進んでいることに懸念を示し、
「被害者への誹謗中傷や憶測の拡散には、法的措置も辞さない」
と、名誉保護を強く訴えた。
◆ “男らしさ”の定義を問う──LDHブランドと今市隆二のこれから
LDHがこれまで打ち出してきた「クール」「ストイック」「責任感のある男たち」というブランドイメージ。
今回の事件は、その足元を大きく揺るがすものとなった。
今後、今市さんがどう公に語るのか。
そして、LDHがこの経験をどう再発防止策に昇華していくのか──。
ただの謝罪で終わらせない再出発の姿勢が、何よりも問われている。
- 書類送検の容疑:脅迫・暴行(被害者にけがなし)
- 車内での暴言と乱暴な振る舞いは監視カメラ映像でも確認済み
- 被害者とタクシー会社との示談はすでに成立済み
- LDHは「報酬返上+自宅謹慎」の社内処分を実施
- 今市氏は今後の芸能活動が未定の“静養状態”に

「人気があるからこそ、言動には責任がついてくるブー。
謝るだけじゃなく、ちゃんと“変わった”って思わせてくれるまでがリカバリーだブー!」
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