あの“ピンクの笑顔”が、煙に包まれた──。
2025年9月19日、東京・赤羽のマンションで発生した火災。
その現場は、林家ペーさんとパー子さんが40年以上暮らしてきた自宅だった。
昭和・平成・令和と、“ピンクの象徴”として歩んできたふたりに起きた突然の災難。
幸いにも命に別状はなく、避難や通報に走る姿には、
いつもテレビで見ていた“キャラ”ではない、素のふたりの姿があった。
線香をあげようとしたパー子さん、法事の途中で駆けつけたペーさん──
これは単なる“有名人の火事”ではなく、
歳を重ねた夫婦の日常に訪れた、ひとつの現実のドラマでもある。

「ピンクのアイコンが、ちょっとだけ“人間”に見えた日だったブー…」
第1章:速報に全国がざわめいた──“ピンク夫婦”の自宅で火災発生
2025年9月19日正午すぎ、東京・北区赤羽のマンションで火災が発生。
通報により駆けつけた消防車は29台。5階建てのうち、3階の一室およそ30㎡が焼けた。
その部屋に住んでいたのは──
そう、タレントの林家ペーさん(83)と林家パー子さん(77)夫妻だった。
昭和から令和へ、“ピンク一筋”で歩んできた名物夫婦。
全国のテレビを彩ってきたふたりの住まいが、煙に包まれたというニュースは、瞬く間にSNSでも拡散された。

「ピンクの笑顔が、黒煙に隠されるなんて…胸がざわついたブー…」
第2章:「仏壇に火を…」──パー子さんの証言と容体
火元は夫妻の部屋。
その時、ペーさんは不在。部屋にいたのはパー子さんひとりだった。
報道によれば、出火直前、パー子さんは「仏壇に火をつけようとした」と話している。
線香をあげようとしてチャッカマンを使ったところ、何らかの形で引火し火災に至ったと見られている。
本人は煙を吸い込み、病院に搬送されたが、命に別状はないとのことで一安心。
現在は体調確認のため、医療機関で検査を受けているという。
第3章:ペーさん「法事の最中に連絡が」──慌てて帰宅
当時ペーさんは、自宅を離れて師匠・林三平さんの法事に参列中だった。
その最中に火災の一報を受け取り、タクシーで現場へ直行。
「法事の真っ最中に連絡をいただいて、西新井からタクシー飛ばして……もう、パニック状態で」
と、後にテレビの電話取材で語っている。
長年連れ添った妻の身を案じて、2時間後には救急車に同乗して病院へ。
まさに“公私ともにパー子第一”の姿が、そこにあった。
第4章:隣人が語る“あのとき”──火災報知器とドアの衝撃
火災当時の緊迫した状況を、隣人が語っている。
「12時半ごろ、火災報知器が鳴り響いたと思ったら、ドアがドンドン!
“火事よ! 119番して!”とパー子さんの声がして……必死でした」
煙が室内から噴き出し、異臭が漂うなか、隣人とともに避難。
その姿は、テレビで見るいつものピンクの笑顔とは違い、命がけの顔だった。
火災に巻き込まれた他の住民はおらず、逃げ遅れはなし。
この行動の素早さにも、70代とは思えぬ危機対応力が見てとれる。

「“キャラ”じゃない、本当の“パー子さんの声”だったんだブー…」
第5章:慎ましく“ピンクを守る”日々──赤羽での40年
ふたりがこのマンションに住み始めたのは、40年以上前。
築45年を超えるこの建物は、JR北赤羽駅から徒歩圏内にある。
これまでにもパー子さんは、質素な生活ぶりを公言していた。
「贅沢しない、豪邸にも住まない、外食しない、旅行もしない。
人生100年もあるんですから、嫌なこと、苦手なことはできるだけ避けて、
のんびり気ままに生きたい」(『婦人公論』2020年)
ピンク色の私服は、演出ではなく“暮らしそのもの”。
テレビでは派手に見えるふたりも、実は地に足の着いた、静かな日々を送っていたのだ。
第6章:「笑い」と「火」と「老い」と──夫婦に起きたリアル
この火災は、単なる「有名人の火事」ではない。
むしろこれは、人生の晩年に起こった“リアルな夫婦の危機”と捉えるべきだろう。
- 仏壇に火をつける
- ひとりで自宅に残る
- 通報を頼みに行く
- 病院に運ばれる
- パートナーが慌てて駆けつける
すべてが、作られたキャラではない“生身の林家夫妻”によるドキュメントだった。
そして何より、ふたりとも命に別状がなかったことは、不幸中の幸いだった。
まとめ:「ピンクのアイコン」の裏にある、素顔の夫婦
テレビの中では、「芸能界随一のピンク夫婦」。
でも、火災の煙を前にして、見えたのはもっと素朴で、もっと人間らしいふたりの姿だった。
- 年齢を重ねた
- 慎ましく暮らしていた
- 誰かを失い仏壇に手を合わせようとした
- 慌てて火がついてしまった
- 誰かに助けを求め、助けられた
- 夫が駆けつけ、隣で寄り添った
それだけのこと。
それなのに──なんだか、心が動く。

「“ピンク”で隠してきた素顔が、ほんのすこしだけ、のぞいた気がしたブー…」
火は消えても、
この夫婦が歩んできた時間や、
これからも続くであろう“色のある暮らし”が、
また、静かに続いていくことを願ってやまない。
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