俳優・清水尋也被告と、共演歴もある遠藤健慎容疑者が“大麻所持”で相次いで逮捕──。
なぜ、今このタイミングで?
なぜ、繋がりのある俳優同士が?
そしてなにより──なぜ、人は“大麻”に手を出すのか?
ニュースを見れば、ただの「違法」「逮捕」で終わる。
でもそこには、
- 快楽という名の“誘惑”
- 心を守ろうとする“依存”
- 文化のすれ違いから生まれる“誤解”
- 芸能界という空間に潜む“心理的ブラックホール”
…そんな見えない構造が複雑に絡み合っている。
本記事では、
大麻という存在そのものの“本質”と“怖さ”、そして“手を出したくなる心理”を、
芸能界の現実とあわせて徹底的に読み解いていく。
それは“擁護”でも“断罪”でもない。
この問題の奥にある“感情の構造”を、
NEWS OFFはあなたと共に見つめてみたい。
第1章:俳優・清水尋也被告と「蔓延する空気」
2025年、俳優・清水尋也(26)被告が麻薬取締法違反(大麻所持)で逮捕・起訴。
その自宅で一緒に大麻を所持していた疑いで、俳優の遠藤健慎容疑者(24)も逮捕された。
2人は過去に映画『ミスミソウ』などで共演経験もあり、SNS上でも親しげな2ショットが確認されていた。
遠藤容疑者は取り調べに対し、「見たが自分のものではない」と容疑を否認。
一方、清水被告は「現金を渡して友人に買わせていた」と供述。
その“友人”とされる清掃アルバイトの20代男性も同席していた──。
俳優同士、芸能仲間、密室、依存、否認──
この事件には、芸能界特有の“甘さと距離感”がにじんでいる。
第2章:大麻とは何か?──作用と“心に効く理由”
まず、大麻(Cannabis sativa)という植物に含まれる主成分は以下の通り。
成分名 | 主な作用 |
---|---|
THC(テトラヒドロカンナビノール) | 精神作用あり。「ハイ」になる原因 |
CBD(カンナビジオール) | 精神作用なし。リラックスや医療目的で使われる |
THCが脳に作用することで、次のような“心地よい効果”をもたらす。
特に、ストレスや孤独を感じやすい人にとっては、この「緩み」が強烈な“救い”に感じられることもある。
第3章:なぜ人はハマるのか?──依存の構造と“逃げたくなる心”
■ 身体依存は少ない、でも精神依存は強烈
大麻の怖さは、“抜け出しにくさ”が“気づきにくい”ことにある。
リスク | 内容 |
---|---|
快楽記憶 | 「あの感覚、また欲しい」という記憶が強く残る |
現実逃避 | 日常のストレスから“あれさえあれば…”という回避癖がつく |
副作用 | 記憶力低下、感情の波、不安定な精神状態、意欲の低下(アモチベーショナル症候群) |
特に若年層では、統合失調症やうつなどの誘因となるリスクも高く、
“ハイ”の裏には脳機能への鈍化と反応性の低下が静かに潜んでいる。
第4章:合法の国もあるのに…なぜ日本は違法?
■ 日本
- 大麻取締法により、所持・栽培・使用すべて違法
- 戦後アメリカから持ち込まれた“麻悪論”が根付き、文化的タブーに
- 伝統文化では麻(あさ)が神事や繊維に使われてきたという歴史も(←この“二面性”が誤解を生む)
■ カナダ・アメリカ・オランダなど
- 一部で嗜好用大麻が合法
- 医療用CBD製品が普及
- ただし、未成年や公共の場での使用は厳罰が基本
→「なんでもアリ」ではなく、“制限付き自由”というのが実態
第5章:なぜ“芸能人”に大麻が多いのか?
この問いは、単なる「誘惑に負けた」では片付けられない。
むしろ、以下のような構造的ストレスが背景にある。
- 孤独・不安・プレッシャーの蓄積
- SNSによる“24時間評価”への疲弊
- 海外との文化ギャップ(合法地域での経験)
- 創作活動における感情の刺激を求めすぎる傾向
つまり、「心を休ませる手段がないまま、仕事だけは止まらない」状態が、
大麻という“手近な逃げ道”に流れ込んでしまうのだ。

「芸能界の“自由さ”って、逆に「誰も止めてくれない」孤独でもあるんだブー…
大麻は一瞬だけ優しく見える。でも、“本当の自分”を麻痺させちゃうのが一番こわいブー!」
まとめ:なぜ人は“大麻”に手を出すのか?
- 強い快楽記憶とストレス逃避のトリガーになりやすい
- 依存に気づきにくく、静かに“本来の感情”が麻痺していく
- 芸能界のような“心がすり減る職業”では、よりハマりやすい
- 合法地域の存在が、“罪悪感の軽減”にも繋がってしまう
結論として「楽になる」ことと「逃げる」ことは違う。
大麻が与えるのは、一時的な解放ではあっても、根本的な安心ではない。
NEWS OFFでは引き続き、「なぜ手を出すのか?」「なぜ社会は拒むのか?」──
その本質を問う視点を持ち続けたい。
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