「本物のコーラ」になる?──トランプ発言で注目の“サトウキビ糖コーラ”は何が変わるのか

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「やっぱり、あの味が好きなんだよね」──
私たちの舌に深く刻まれた“コーラの甘さ”が、いま揺れている。

2025年7月、トランプ大統領がSNS「Truth Social」で
「コカ・コーラにサトウキビ糖の使用を提案し、同意を得た」と発言。
米コカ・コーラ社も「新製品の詳細は近日中に」とコメントし、“味の転換”が現実味を帯びてきた。

「たかが甘味料で、そんなに違う?」
いいえ──この変化には、味覚だけではない“巨大な波”が潜んでいる。



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第1章:「本物のコーラ」って、どっちなの?

現在:アメリカのコーラは「高果糖コーンシロップ(HFCS)」を使用

これはトウモロコシ由来の甘味料で、

  • 安価で大量生産しやすい
  • 保存性が高い
  • 米国の農業政策と強く結びついている

という背景がある。

一方、サトウキビ糖(=蔗糖)は、

  • より“まろやかな甘さ”
  • クリーンな後味
  • 「自然な砂糖」に近いイメージ

を持ち、メキシコ産コーラ(MexiCoke)がその代表例だ。

米国内でも「味が違う」「こっちの方がうまい」とカルト的な人気を誇っている。

ブクブー
ブクブー

HFCSはピリッと強め、サトウキビ糖はまろやかでコクがあるブー!
飲み比べたらけっこう違うブー〜!


第2章:味の違い、ほんとにわかるの?

専門家によると、栄養価や代謝に大差はないが、味には次のような傾向がある。


甘味料味の特徴
HFCS(高果糖)シャープな甘さ、後味が少し残る
サトウキビ糖丸みがあり、すっきりした後味

とくに冷やして炭酸が効いた状態で飲むと差が出やすいとされ、
グラス vs 缶、室温 vs 氷入りなどシチュエーションによって印象も変わる。

だからこそ「本物の味」論争には終わりがない。


第3章:なぜ今、サトウキビ糖が注目されるのか?

トランプ氏が語る「サトウキビ糖」は、単なる味の話ではない。

これは政治・農業・貿易の交差点でもある。

  • 米国内のサトウキビ糖供給量は全体の3割以下
  • 需要急増=価格高騰&供給不足の懸念
  • コーン業界(HFCS派)からは「雇用が数千人失われる」と反発
  • トランプ政権、ブラジル産サトウキビに最大50%の関税も示唆

つまり、「何で甘くするか?」が“外交・内政の火種”になる時代なのだ。

ブクブー
ブクブー

「飲み物の話と思いきや、ふたを開けたら通商戦争だブー…」


第4章:「サトウキビ=正義」なのか?

ここで少し立ち止まりたい。
“HFCS=悪”“サトウキビ=善”という単純な構図で語っていいのだろうか?

実はサトウキビ糖にも課題はある。

  • 大規模プランテーションの環境破壊
  • 精製過程でのエネルギー消費量
  • 児童労働や不当搾取が問題視される地域も

つまり、「自然でやさしい」というイメージには、
“グローバル経済の裏側”が見えにくくなっている可能性もある。


第5章:なぜコーラは“思想”を帯びてしまうのか

考えてみれば、「ただの炭酸飲料」にここまでの議論が重なるのは異様だ。

しかしそれこそが、コーラという存在の特殊性だ。

  • 世界中で愛されてきた「資本主義の象徴」
  • アメリカの“味”を象徴するグローバルブランド
  • 砂糖戦争・広告論争・健康批判など、常に議論の的

いわば「コーラはただの飲み物ではない」のだ。


まとめ:その一杯に、何が入っているのか?

「コーラの味が変わるかも」──
それは、ほんの少しの変化に思えるかもしれない。

でもその背景には、

  • 舌が感じる“まろやかさ”
  • 働く農家の“生活”
  • 政治家の“思惑”
  • 国家間の“駆け引き”

…そんなものまで詰まっている。

ブクブー
ブクブー

「甘味料の選択ひとつで、世界がざわつく。
コーラって、やっぱり「ただのジュース」じゃないんだブー…」

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