2025年8月10日放送のテレビ東京系『家、ついて行ってイイですか?』に登場したのは、上野駅前でスタッフに声をかけられたひとりの男性。名は「マジシャンGO」。
その決めゼリフ「これが運命です!」と共に、異彩を放つ人生を語った。
■ 上野でBARを開く理由:「パンダがいるから」
ロケは東京・上野駅。
「これからBARを開こうと思っていて、物件を内見してたんです」と語るGOさん。上野を選んだ理由は「いろんな電車があるし、パンダもあるから」。
その答えに、スタッフが「パンダが好きなんですか?」と尋ねると、「中国人だから」とユーモラスに答える。
また、取材スタッフからの恒例「家、ついて行ってイイですか?」の質問に対しては、「逆にイイですか?」と返す独特のテンポと空気感で、序盤から強烈な存在感を放っていた。
そんなやりとりを経て、自宅まで“ついて行く”ことに──。

「「逆にイイですか?」って返し、攻守逆転の切り札だブー。さすがマジシャンGO…最初から意表突いてきたブー!」
■ 東長崎に住む“自称・マジシャン”の正体
東長崎のマンションに住むGOさん(本名:呉 思亮(ゴ シリョウ)さん/31歳)。
中国出身で、日本には大学入学をきっかけに13年前に来日。希望していたカナダの大学に落ち、滑り止めで受かった拓殖大学へ。「面接だけで受かった。運が良かった。運命です。」
そして自らをこう名乗る──「マジシャンです」。
■ マジック界の名誉「Japan Cup」受賞者
GOさんは、日本マジック業界でも権威ある「Japan Cup」を受賞した実力派。
過去には山上兄弟なども受賞したこの賞は、年間で該当者がいないこともあるほどの狭き門。
「今年は僕がその一人なんです」と誇らしげに語る。
『踊る!さんま御殿!!』『月曜から夜ふかし』などにも出演歴があり、「マジシャンGO」の名で活動中。
■ 自宅は“マジック道具だらけ”の1DK
築35年の1DKに一人暮らし。ローンで月8万円。
部屋は雑多ながら、マジックの小道具や“仕掛け”にあふれている。
- 瓶の中に詰め込まれたトランプ
- GOの顔写真入りのオリジナルトランプ(5,000個発注で20万円)
- 冷蔵庫の中にはマジックで使う卵とお酒だけ
そして極めつけは…ベランダのハンモックで寝ているとのことで…。
「夏はここで寝ます」と語りながら、勢いよく座った瞬間にハンモックが破れて転落するという衝撃の展開。
「大丈夫です」と半ケツで笑う姿に、スタッフも苦笑だった。

「ああ〜ッ!転んだブー!!ケガしないでブー!ハンモックに寝てたらマジで運命変わりそうだブー」
■ 「生々しいです」──独特な言葉遣い
日常会話で頻出するGOさんの口癖は「生々しいです」。
ツッコミや話の切り替えに使っているとのことで、「自分なりの言葉」と語る姿がなんともチャーミング。
また、マジックのタネは自腹で1,000万円以上費やしたと明かす。
中には製作権利者に直接コンタクトして購入することもあるという。
■ マジックと出会い、“いじめられっ子”からヒーローに
GOさんがマジックを始めたのは、小学校時代。
無口で友達がいなかった彼に、母がプレゼントしてくれたマジック道具。
学校で披露したところ、クラスメイトに囲まれ「ヒーロー」になれた。
この体験が人生の転機だったという。
その後、日本のマジックBARで働きながら経験を積んできた。
週7日、夜7時から朝5時まで働いて日給は3,000円。
それでも、
「マジックで人生が変わった。だから次は、自分が誰かの“運命”を変えたい」
と語る。
現在はマジックBARの開業を目指し、イベント出演のほか、幼稚園や老人ホームへのボランティア公演も行っている。

「昔いじめられてたなんて信じられないブー…マジックで人を笑顔にできるGOさん、マジでヒーローだブー!拍手ブーブー!」
■「これが運命です」──言葉に託した感謝
スタッフが「その決め台詞に込めた想いは?」と聞くと──
「人と人のつながりって、運命だと思うんです。
出会えたことに感謝したくて。
だから“これが運命です”って言うようにしてます」
GOさんは“運命”という言葉に、人種や文化を超えた「つながり」の普遍性を託していた。
たしかに、スタッフにパンダを語った駅前での出会いも、きっと──運命。

「人種も言葉も関係なく“運命”って伝わるって、なんか…ぐっとくるブー。GOさんのマジック、もっと広まってほしいブー!」
■ 結びに:「夢は、笑顔を届けること」
テレビに出ても、ショーの報酬は数万円で生活はカツカツ。
それでもGOさんは笑う。「僕のマジックで、誰かの悩みやストレスがほんの一瞬でも忘れられるなら、それが幸せです」。
「これが運命です」
そう語るその目は、未来のステージをもう見つめているのかもしれない。
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