2層式洗濯機──
その名前を聞いて懐かしさを覚える人も多いかもしれません。
かつては家庭でも定番だったこのスタイル、今では縦型・ドラム式などに置き換えられ、
すっかり“過去の洗濯機”となった印象さえあります。
ですが──
実は今もなお、高校の野球部や運動部などでは“2層式”が現役バリバリで活躍しているのをご存じでしょうか?
今回はそんな2層式洗濯機の“知られざる底力”を、
機能・構造・使用現場から掘り下げてご紹介します。
第1章|そもそも「2層式洗濯機」ってどんなもの?
2層式洗濯機とは、以下のような特徴を持つ昔ながらのタイプです。
- 左側が「洗濯槽」/右側が「脱水槽」
- 洗いが終わると、自分の手で脱水槽に移動
- 洗い・すすぎ・脱水を手動で切り替える
つまり今主流の「全自動洗濯機」とは違い、
利用者自身がこまめに操作しながら進める“マニュアル式”洗濯機なのです。
第2章|それでも選ばれる理由①:とにかく“泥”に強い!
運動部──特に野球部のユニフォームは、
毎日グラウンドでスライディングしたり、膝をついて守備をしたりと泥汚れのオンパレード。
ですが、現代のドラム式・縦型全自動ではこんな悩みが…
- 「表面はきれいだけど、泥が残ってる…」
- 「襟や袖のしみが落ちない」
- 「水量が節水タイプだから泥が循環してるだけ」
そんなとき、2層式ならこうできます。
- 洗い→すすぎ→もう一回洗い→もう一回すすぎ!=フリーダム工程
- ユニフォームを目で見ながら“まだ汚れてる”と思えば再チャレンジも即可能
- 「つけおき洗い+強力洗剤」など“本気の泥落とし”ができる
つまり、2層式は「泥と戦うための洗濯機」なんです!
第3章|理由②:壊れにくい・安くて導入しやすい
2層式の魅力は「安さと丈夫さ」にもあります。
- 構造がシンプル=壊れにくく、長寿命
- 新品でも数万円台で導入可能(中古なら数千円のことも)
- 学校備品としても導入しやすく、複数台設置してもコスパ◎
「毎日数十枚のユニフォームを洗う」「部員たちが順番に使う」
という現場では、耐久性と経済性は超重要なポイントです。
第4章|理由③:“調整可能”という最大の自由
2層式のもうひとつの強みは、
あらゆる洗濯工程を自由自在にカスタマイズできること。
- 洗濯時間を3分→10分に延長
- 柔軟剤を入れるタイミングを調整
- 軽い汚れのものだけサッと別洗い
- 途中で取り出して予洗いだけする など…
「こだわり洗濯職人」も顔負けの微調整可能な万能マシンとして、
まさにユニフォーム専門工場状態になるわけです。

ブクブー
「泥と汗のにおいがこびりついたあのユニフォームを、
文句ひとつ言わずにゴリゴリ洗ってくれる…
それが2層式という“洗濯界の重戦車”だブー!」
まとめ|家庭から消えても“現場”では生きている
比較項目 | 全自動/ドラム式 | 2層式 |
---|---|---|
洗浄力 | △(泥にはやや弱い) | ◎(ゴリ押しできる) |
手間 | ◎(放置できる) | △(手動操作) |
柔軟性 | △(工程は固定) | ◎(何でも調整可能) |
コスト | 高め | 安価で導入しやすい |
故障リスク | 精密機械ゆえ高い | 構造が単純で頑丈 |
2層式洗濯機は、
「家庭用としての快適さ」ではなく、「現場の泥に立ち向かう力強さ」で選ばれている」。
- 高校野球部やサッカー部
- 建設業や農業など泥汚れがつきやすい仕事場
- 水がふんだんに使える環境(学校・寮など)
こうした現場では、今も“2層式”が絶大な信頼を勝ち取っているのです。
コメント