「国民的美少女」という響き。昭和から平成を過ごした私たちには特別な輝きを持って聞こえる。
しかしこのコンテストについて、多くの人が二つの大きな勘違いをしていることをご存知だろうか。
- 上戸彩や米倉涼子は「グランプリ」だと思っている。
- そしてこのコンテストは、今もまだ続いていると思っている。
今回は数々のスターを生み出し、そして静かに歴史の幕を下ろしたこの伝説のコンテストの真実を、全データと共に振り返っていく。
第一章:実は「不定期開催」であり、そして「終了済み」だった
まず驚くべき事実はその開催頻度である。
1987年の第1回から第4回までは毎年開催されていたが、その後は不定期開催へと移行した。特に第7回(1997年)と第8回(2002年)の間には、実に5年もの空白期間があった。

そして2017年の第15回を最後に、コンテストの開催は完全に止まっている。
公式サイトの更新もなく、新たなスター候補を探す動きも見られない。事実上の「終了」である。
令和の今、新たな「国民的美少女」はもう生まれてはいないのだ。

「ええーっ!?もう終わってたんだブーか!てっきり今も毎年やってるんだと思ってたんだブー…。なんだか一つの時代が終わっちゃったみたいで寂しいんだブー…。」
第二章:【完全網羅】歴代受賞者と、そこに隠れた「未来のスター」一覧
ここが本記事の最大の目玉である。
栄光の「グランプリ」と、実はそれ以外の賞だった「現在の大物たち」を一枚の対比表にまとめた。

| 回 | 開催年 | グランプリ(GP) | GP以外の主な受賞者・出身者 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1987年 | 藤谷美紀 | – | 応募総数約9万人の衝撃デビュー |
| 第2回 | 1988年 | 細川直美 | 穴井夕子 | – |
| 第3回 | 1989年 | 小田茜 | – | 「東の小田茜、西の観月ありさ」と呼ばれた |
| 第4回 | 1990年 | 小田花 | 石川亜沙美 | – |
| 第5回 | 1992年 | 今村雅美、佐藤藍子 | – | ※初のWグランプリ選出も話題に |
| 第6回 | 1992年 | 佐藤藍子 | 米倉涼子(審査員特別賞)、宗廣華奈子(鈴木紗理奈) | 米倉涼子伝説の始まり |
| 第7回 | 1997年 | 須藤温子 | 上戸彩(審査員特別賞)、細川愛実(橋本マナミ) | 5年ぶりの開催。上戸彩は当時小学6年生。 |
| 第8回 | 2002年 | 阪田瑞穂、渋谷飛鳥 | 剛力彩芽(予選敗退) | 剛力は会場でスカウトされ後にブレイク |
| 第9回 | 2004年 | 河北麻友子 | – | – |
| 第10回 | 2006年 | 山内久留実 | – | – |
| 第11回 | 2009年 | 林丹丹 | 武井咲(モデル/マルチメディア賞)、忽那汐里 | 武井、忽那を輩出した豊作の年 |
| 第12回 | 2009年 | 工藤綾乃 | – | – |
| 第13回 | 2012年 | 吉本実憂、小澤奈々花 | – | – |
| 第14回 | 2014年 | 髙橋ひかる | – | 現在バラエティ・女優でブレイク中 |
| 第15回 | 2017年 | 井本彩花 | – | 事実上のラスト開催 |
第三章:なぜ「グランプリ」よりも「特別賞」の方が売れるのか?
この表を見れば一目瞭然である。米倉涼子、上戸彩、武井咲…今日本のエンターテインメント界を牽引するスターたちの多くが、グランプリではなかったのだ。

これは業界の七不思議とも言われている。一説には「グランプリを獲れなかった『悔しさ』が、その後の芸能活動の大きなバネになる」などと囁かれている。
- 米倉涼子(第6回 審査員特別賞)
- 「私、失敗しないので」のセリフで知られる『ドクターX』などで視聴率女王へと上り詰めた。
- 上戸彩(第7回 審査員特別賞)
- 長年にわたりCM女王として君臨。その国民的な好感度は今もなお揺るぎない。
- 剛力彩芽(第8回 予選敗退)
- そして最もドラマチックなのが剛力彩芽だ。彼女は受賞どころか予選で落選している。しかしその会場でスタッフの目に留まりスカウトされた。まさにシンデレラストーリーである。

「うわーっ!米倉さんも上戸彩ちゃんもグランプリじゃなかったんだブーか!剛力ちゃんは予選で落ちてたなんて…!人生どこでどうなるか分からないんだブーね!なんだか勇気が湧いてくるんだブー!」
終章:一つの時代の終わり
「国民的美少女」という言葉そのものが、テレビが娯楽の王様であったあの時代の象徴だったのかもしれない。
SNSで誰もが自らを発信しスターになれる現代において、コンテストという形式はその役割を終えたのだろうか。
しかしこのリストに並ぶ名前の一つ一つを見れば、それが日本のエンターテイメントの歴史そのものであったことは疑いようがない。
上戸彩がグランプリではなかったこと。
そしてこの伝説のコンテストがもう終わってしまっていたこと。
この二つの少し哀愁を帯びたトリビアを、ぜひ今夜の会話のネタにしてみてはいかがだろうか。



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