2026年2月9日、沖縄県警はタレントの羽賀研二(本名:當眞美喜男、64)を不同意わいせつの疑いで逮捕した。
1980年代、「いいとも青年隊」として国民的な人気を博し、ディズニー映画『アラジン』の吹き替えで天才的な演技力を見せた男の人生は、またしても手錠で区切られることとなった。
未公開株詐欺、資産隠しによる強制執行妨害、そして今回の性犯罪。
本稿は、才能に愛されながらも倫理に見放された一人の芸能人の、40年以上にわたる栄光と転落の軌跡を、法的観点と社会心理学的視点から包括的に分析するレポートである。
第一章:事件の全容──「不同意わいせつ」の衝撃
今回の逮捕容疑は、過去の経済事犯とは質的に異なる、人間の尊厳を傷つける性犯罪であった。

- 密室ではなく飲食店で
- 事件が発生したのは2025年3月27日、沖縄県内の飲食店。
- 羽賀容疑者は、知人である30代と50代の女性2人に対し、体を触る、キスをするなどのわいせつな行為をした疑いが持たれている。
- 2023年の刑法改正で新設された「不同意わいせつ罪」は、暴行や脅迫がなくとも、被害者が拒絶困難な状況に乗じて行われた場合に成立する。芸能人という地位や年長者としての立場が悪用された可能性が高い。
- 2度目の不起訴直後の犯行か
- 時系列を確認すると、この犯行(2025年3月)は、彼が2024年に別の強制執行妨害容疑で逮捕され不起訴となった直後の時期と近接している。法的な危機を脱した安堵の中で、自制心を失っていた可能性が示唆される。

ブクブー
「ええーっ!64歳でお金じゃなくて性犯罪で逮捕なんて…。被害者の人もショックだったと思うブー。もう『やんちゃ』で済まされる話じゃないブー!」
POINT
- 事件発生: 2025年3月27日、沖縄県内の飲食店。
- 被害者: 知人である30代と50代の女性2人。
- 容疑: 体を触る、キスをするなどのわいせつな行為をした疑い。
- 法的背景: 2023年の刑法改正で新設された「不同意わいせつ罪」は、暴行や脅迫がなくとも、被害者が拒絶困難な状況に乗じて行われた場合に成立する。芸能人という地位や、64歳という年長者の立場が悪用された可能性が高い。
第二章:栄光と「誠意」のパラドックス
羽賀研二という人物を語る上で欠かせないのが、その圧倒的な才能と、あまりにも軽薄な倫理観のギャップである。

- 天才的な表現者
- 1993年、アニメ映画『アラジン』で見せた演技は、批評家からも絶賛されるクオリティだった。貧しい青年の野心と純粋さを演じ分けるその才能は本物だった。
- 誠意大将軍の誕生
- しかし1994年、梅宮アンナとの交際と巨額借金騒動で、彼のイメージは一変する。「誠意を見せる」と言いながら借金を重ねる姿に対し、メディアは皮肉を込めて「誠意大将軍」と命名。この時、彼の人生は「スキャンダルを切り売りする」方向へと舵を切ってしまった。

ブクブー
「アラジンの声、本当にかっこよかったのに…。あの声で嘘をついてたと思うと悲しいブー。誠意って言葉が一番似合わない人になっちゃったブー…。」
第三章:転落の連鎖──詐欺、資産隠し、そして再犯
2007年の逮捕以降、彼の人生は法廷と刑務所を行き来するものとなった。

- 詐欺事件での実刑(2007-2013)
- 未公開株を高値で売りつけた詐欺・恐喝未遂事件。一審では無罪を勝ち取ったが、二審で証人の偽証が発覚し、懲役6年の実刑が確定。これにより『アラジン』の声優は交代となり、彼の代表作は封印された。
- 資産隠しでの再逮捕(2019)
- 被害者への賠償(約4億円)を逃れるため、離婚による財産分与を装って不動産を隠匿。これによりさらに懲役1年2ヶ月の実刑を受けた。
- ホストとしての再起(2023)
- 出所後、62歳でホストに挑戦し、41歳年下の女性とカップル成立するなど話題を呼んだが、その派手な活動の裏で、規範意識の欠如は是正されていなかったようだ。
終章:終わらない「アラジン」の悲劇
かつて彼が演じたアラジンは、魔法のランプの力ではなく、自らの真心で王女の愛を勝ち取った。
しかし現実の羽賀研二は、嘘と虚飾で愛と金を求め続け、ついには他者の身体的自由さえも侵害するに至った。
64歳での性犯罪逮捕。これにより、彼が再び表舞台に戻る可能性は限りなくゼロに近づいたと言えるだろう。
「誠意」という言葉を最も軽んじた男が支払う代償は、あまりにも重く、そして長い。



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