「白ヤギさんからお手紙ついた〜 黒ヤギさんたら読まずに食べた〜♪」
童謡『やぎさんゆうびん』の一節。ほとんどの人が一度は耳にしたことがあるであろう名フレーズですが──
ちょっと待って、それって本当なの?
ヤギって、本当に紙を食べるの?ていうか食べて大丈夫なの??
今回は、童謡の中で軽やかに描かれる「ヤギが紙を食べる」光景に、NEWS OFF的ツッコミを入れながら、現代の紙とヤギの“あぶない関係”を徹底検証してみたいと思います!

「白ヤギさん〜黒ヤギさん〜…って、えっ?マジで食べてたらヤバいのブー!?」
【1】結論:ヤギは紙を“食べる”…でも“食べさせちゃダメ”!
まず結論から言えば──
かつて、紙が植物の繊維(セルロース)だけで作られていた時代には、ヤギの消化器官でも紙の消化は可能でした。
ヤギはウシなどと同じ“反芻動物”。4つの胃を持ち、微生物の力を借りて植物繊維を分解できます。
つまり、かつての“和紙”や“藁半紙”であれば、紙=植物繊維=消化可能という構図が成り立っていたのです。

「昔の紙は“食物繊維”ってことブー!?すごい時代ブー」
【2】現代の紙=危険物質のオンパレード
ところが現在の紙は、そう単純ではありません。
現代の製紙には、以下のような成分が含まれています:
- 紙力増強剤(破れにくくするための化学薬品)
- 蛍光染料(白く見せるための添加物)
- インキ・油(印刷物には多量)
- 炭酸カルシウム(滑らかさや白さを出すための充填剤)
これらは、ヤギの胃では分解できないだけでなく、腸閉塞や中毒を引き起こす恐れもあるのです。

「ブゥゥゥ!?黒ヤギさん、そんなもん食べたらヤギ生終了ブーよ!!」
【3】“読まずに食べた”のは笑えない現実
童謡のように「読まずに食べた〜♪」と歌われれば微笑ましく聞こえますが、現実にヤギが紙を口にしたら……それ、命に関わる可能性すらあるのです。
特に、
- 印刷物(DMやチラシ)
- 加工された包装紙
- 油分を含んだ料理包装紙など
これらは本当に危険。飼育している人はもちろん、動物園やふれあい施設でも誤飲事故には要注意です。
【4】じゃあなぜヤギは紙を食べようとするのか?
ヤギの嗅覚と味覚は人間よりも敏感。
- 草のような匂い
- 柔らかい質感
- 噛むと繊維質の感じ
これらがヤギにとって「これは草かな?」という誤認を誘います。

「草だと思って食べたら…化学のトラップだったブー…」
【5】童謡と現実のギャップが語ること
『やぎさんゆうびん』が作られたのは昭和初期(作詞:まど・みちお、作曲:團伊玖磨)。
当時の紙といえば、今より遥かにシンプルで無害な素材だった。
- 植物繊維100%
- 化学添加物ほぼゼロ
- 紙そのものに味や香りが少ない
だからこそ、「ヤギが紙を食べた」話も、リアリティを持って笑い話として通じたのでしょう。
しかし現代の紙は──
これはある意味、「時代の変化」が、童謡を“現代の倫理では成立しない物語”に変えてしまった例でもあります。
【6】でも、童謡を責めないで
『やぎさんゆうびん』は、その可愛さとテンポの良さで今も多くの子どもに愛される童謡です。
その中の「読まずに食べた」という一節が、現代的な目で見ると危険だとしても──
このズレを知った上で、
- 昔の紙と今の紙の違い
- ヤギの消化の仕組み
- 動物への配慮の大切さ
こうした気づきにつなげていくことこそ、NEWS OFF的“雑学の本質”なのです。
【まとめ:ヤギに紙をあげるのは、もう童話の中だけに】
- ヤギは紙を食べる“習性”はある
- しかし現代の紙は化学物質が多すぎて危険
- 昔の紙と今の紙では“安全性がまったく違う”
- 童謡は文化的価値を持ちつつも、現代では注意喚起が必要

「黒ヤギさん、ブクブーもお手紙読みたかったブー……でも紙食べないでブー!」
童謡に隠された現実のギャップ──そこに気づけるかどうかが、今を生きる知恵につながるのかもしれません。
ヤギが紙を食べるかどうか?その答えはこう。
それが、“やぎさんゆうびん”の、現代における正しい補足説明なのです。
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