“エアコンを我慢してOS-1購入”は節約なのか?──夏を乗り切るための「矛盾」と向き合う

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「34℃でもエアコンを使わない」と語る年金生活の老夫婦。
その手には、1本216円の経口補水液“OS-1”。これは果たして節約なのか──?


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◆ なぜエアコンを使わないのか?

今や夏の風物詩とも言える「エアコン節約生活」報道。

報道では83歳の男性が、部屋でOS-1(経口補水液)とゼリータイプの補給品を手にこう語ります。

「これがゼリーで、こっちが飲むやつ。」

言葉通り、水分補給に工夫を凝らしている様子が映し出されますが、ここで多くの視聴者が抱いた疑問がひとつ。

「だったら最初からエアコン使えばよくない?」

そう。OS-1は1本216円(税込)。しかも熱中症のリスクを考えれば、1本や2本で済む話でもありません。


◆ エアコンとOS-1、どちらが「高い」?

エアコン1日あたりの電気代(参考)
  • 消費電力:500W(省エネ型)
  • 使用時間:8時間
  • 電気代単価:31円/kWh(2024年基準)
    約124円/日

一方、OS-1は500mlペットボトル1本あたり 216円
仮に1日に2本飲めば 432円

結論

エアコンの方が圧倒的に安い!


◆ オーエスワンは「日常の水分補給用」ではない

■ 医療現場でも使われる“特別な飲み物”

オーエスワンは、ナトリウム(塩分)やカリウムなどの電解質を高濃度で含んでいるのが特徴。厚生労働省やWHOが推奨する「ORS(経口補水塩)」の理論に基づき、脱水症状の補助治療として使われます。

■ “飲む点滴”と呼ばれる反面、常用はNG

  • 塩分や糖分が多いため、健康な人が日常的に摂取すると 塩分過多や糖分摂りすぎになる恐れがあります
  • メーカー(大塚製薬)も、軽度〜中等度の脱水状態の方を対象とした食品と明記しています
常用した結果、逆に体調不良になる例も

「熱中症対策で」と毎日飲み続けた高齢者が、血中ナトリウム濃度が上昇して 高血圧や腎臓負担に繋がるリスクが指摘されたケースもあります


ブクブー
ブクブー

「オーエスワンは“飲む救急箱”みたいなもんだブー!常用したら体に塩分ドッサリだブー!」

■ 熱中症・脱水対策に適した普段の飲料は?

  • 水・麦茶・ほうじ茶など無糖・ノンカフェインのものが理想
  • スポーツドリンクも濃度に注意(濃すぎると逆に脱水を悪化させることも)

◆ それでもエアコンを使わない理由とは?

もちろん、老夫婦がOS-1を選ぶ背景には電気代の高騰があるでしょう。

  • 年金だけでは生活がギリギリ
  • 電気代請求が以前より数千円高くなった
  • 「冷房は贅沢」と思い込んでいる高齢者心理

こうした“昭和的節約術”がいまだ根強い現実も、見逃せません。

ブクブー
ブクブー

「毎日の熱中症対策は、水やお茶でこまめに補給。エアコンも、我慢せず使ってほしいブー!」


◆ 暑さ対策の“真の節約術”とは?

節電と体調管理を両立するためには、以下のような工夫が有効です。

● エアコンを「28℃設定+扇風機」で運転  → 冷やしすぎず、電気代も抑えられる。

● 日中は遮光カーテン・窓の断熱  → 室温上昇を防ぎ、冷房効率UP。

● 冷却グッズを併用(冷感タオル、保冷剤)  → 首元を冷やすだけでも体感温度が変わる。

● そもそも、OS-1は“保険”。常用はNG。  → 日常的には水や麦茶などでOK。

ブクブー
ブクブー

「OS-1を買うくらいなら、冷房入れて涼しく過ごす方が体にも財布にも優しいブー!熱中症になって入院でもしたら…もっと高くつくブー…!」


◆ まとめ

「節約=我慢」ではない。

特に高齢者世帯にとって、冷房は命を守る設備です。

OS-1が必要になる前に、エアコンを適切に使う勇気こそが、この夏を乗り切る“本当の節約”かもしれません。

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