旅先のホテルで下着をどう乾かす？──旅慣れた客室乗務員に伝わる“秘密の洗濯法”がすごい

旅先でふと直面する“現実的な問題”──それが下着をどう乾かすか。

ホテルのクリーニングに出すには気が引ける。
部屋で洗っても、翌朝にはまだ湿っている。
かといって、使いまわすのもなんとなく気持ちが悪い。

そんな“ちょっと言いづらい悩み”を、
世界を飛び回る客室乗務員たちはどう解決しているのか。

彼女たちに受け継がれてきた、ある洗濯法がすごい。
専用の道具も、乾燥機も使わない。
それでいて、翌朝にはきっちり乾いているというのだ。

清潔さ、効率、そして旅の美学──
そこには、長年の経験から生まれたプロの生活知が息づいていた。

第一章：旅の小さな“困りごと”が、大問題になる瞬間

「下着、どうする？」

──これは、旅慣れた人ほど痛感するリアルな悩みだ。
どんなにオシャレなホテルに泊まっても、下着だけはランドリーに出しづらい。
たとえ高級ホテルでも、下着をクリーニング袋に入れる勇気はなかなか出ない。

結果、こうなる。

旅行のテンションを少し下げるこの問題。
しかし、それを“完璧に解決する知恵”があるという。

それも、世界中を飛び回る客室乗務員たちの間で、代々伝わる“裏技”だ。

客室乗務員たちは、世界中を飛びながら限られたホテルの時間で全てをこなす。
機内では笑顔でも、到着すればまず“生活者”に戻る。

彼女たちは部屋に入るとまずシャワーを浴びる──
そのついでに、その日着ていた下着を手洗いしてしまうのが習慣だ。

ただ、問題は「乾かない」。
エアコンが効いた部屋でも、夜干して朝まででは半乾きになる。

特に女性下着はデリケートで、強く絞るとヨレてしまう。

では、どうするのか。

ホテルに備え付けのバスタオルをベッドに広げる。
その上に洗い終えた下着を並べる。

そして──
「海苔巻き」のように、くるくると巻く。

巻き終わったら、それを床に置いて、
青竹踏みのように両足で踏む。

これだけ。

余分な水分がバスタオルに吸収され、
下着の形を崩さずに、まるで洗濯機の脱水のような効果を発揮する。

踏み終わったら、タオルを開き、
下着を軽くポンポンと叩いて整える。
そのままハンガーにかけて干せば、
翌朝にはほぼ完全に乾いているという。

ポイントは、

という、理にかなった自然派メソッドだ。

この方法、実は下着に限らない。
ポロシャツ、コットンパンツ、セーターなどもこの方法で対応可能。
ただし、Gパンだけは乾くまで二日かかるという。

つまり、素材の厚みや繊維構造が違うため、
空調による乾燥スピードに限界があるわけだ。

しかし、旅先での“緊急洗濯”としては、
これ以上に実用的な方法はほとんど存在しない。

それは、CAという“プロの旅人”たちが、
時間と環境を最大限に使う術として磨いてきた知恵なのだ。