今夜、埼玉で「千鳥vs千鳥」の禁断バトル!?──なぜ『テレビ千鳥』は“原点”を15分間襲うのか

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今夜(12月9日)、埼玉県のテレビ視聴者はリモコンを握りしめ嬉しい悲鳴を上げることになるだろう。
全国ネットの人気番組、テレビ朝日系列の『テレビ千鳥』が1時間スペシャルとして普段より30分早い23時15分からスタートする。
しかしこの時間はテレ玉(テレビ埼玉)で長年愛されてきた、もう一つの“聖域”『いろはに千鳥』(毎週火曜23:00〜23:30)の放送真っ只中だ。

つまり23時15分から23時30分までの15分間、「裏も表も千鳥」というテレビ業界のタブーとされる「裏被り」の状態が発生するのである。

通常であれば事前に調整が入るはずのこの事態。しかし片方がローカル局であるためか、あるいはもはや千鳥という存在の勢いが業界のルールを超えてしまったのか。

この異例の事態は単なる編成上の事故ではない。千鳥というコンビの歴史を知るファンにとっては、極めて感慨深くそしてエモーショナルな「新旧・冠番組対決」のゴングが鳴る瞬間なのだ。


第一章:「東京での成功」の象徴 vs「心の故郷」という原点

今夜激突するこの二つの番組は、千鳥にとって単なる数あるレギュラー番組の一つではない。それぞれの「魂」の在り処が全く違うのだ。

  • 『テレビ千鳥』(テレビ朝日・キー局)
    • 東京に進出し名実ともに天下を獲った千鳥が、潤沢な予算と全国ネットの電波を使い「今一番やりたいこと」を心ゆくまで追求する番組。
    • 今夜のスペシャルでは千鳥がウド鈴木の故郷・山形をサプライズ満載で巡るという。まさに全国区のスターとなった「現在の千鳥」の象徴である。
  • 『いろはに千鳥』(テレビ埼玉・ローカル局)
    • 一方こちらは千鳥がまだ東京で仕事がなかった頃に始まり、低予算を逆手に取った埼玉ローカルの過酷なロケで彼らの芸人としての地肩を鍛え上げた「千鳥の原点」とも言うべき番組だ。
    • 今夜の放送は後輩芸人・スクールゾーンのカップルコントを見て、複雑な女心を読み解くという通常運転の企画。

この二つの番組への想いの深さは、彼ら自身の言葉が何よりも雄弁に物語っている。

  • ノブ: 「(いろはに千鳥は)千鳥の最長レギュラーです。別の番組で先輩芸人から『千鳥の代表作ってなんなん?』って聞かれて、せーので(大悟と)『いろはに千鳥』って言ったんですよ。…自負している代表作ではあります。」
  • 大悟: 「『いろはに千鳥』というお家(うち)があることによって、千鳥らしく変わらずいられた。…50歳、60歳になってやって面白い番組はこれやろなーと言っていたのが、10年経ってその夢に近づいて、いい感じになってきた」

今夜のこの15分間の裏被りは、皮肉にも「全国区で巨大になった千鳥(テレビ千鳥)」が、自らが最も大切にしてきたはずの「心の、実家(いろはに千鳥)」の壁を突き破りに来たという構図にも見えるのである。

ブクブー
ブクブー

「うわーっ!売れて、大きくなった息子が、実家に殴り込みに来る、みたいなことなんだブーか!?どっちも千鳥の大事な番組なのに…。なんだか切なくて、でもちょっとワクワクしちゃう、究極の裏番組対決なんだブー!」

POINT

今夜、激突する、二つの“千鳥の魂”

  • 『テレビ千鳥』(テレビ朝日): 全国区のスターとなった「現在の千鳥」の象徴。潤沢な予算で「今一番やりたいこと」を追求する。
  • 『いろはに千鳥』(テレビ埼玉): 東京で仕事がなかった頃に始まり、彼らを鍛え上げた「千鳥の原点」。二人が「代表作」と公言する心の故郷。

第二章:なぜ“禁断のバトル”は、起きたのか

通常テレビ業界ではタレントが同じ時間帯に複数の局の番組に出演する「裏被り」は、重大なタブーとされている。ではなぜ今回、この“事件”は起きてしまったのか。

その最大の理由は『いろはに千鳥』を放送するテレ玉が、特定のネットワークに属さない「独立放送局」であるという点にある。

キー局(テレビ朝日)とその系列局と他系列の間であれば、このような裏被りは編成段階で厳格に調整される。しかし系列に属さない独立局との間では、その調整が必ずしも完全には機能しないことがあるのだ。

もちろんタレントの所属事務所が事前に両局に配慮を求めるのが一般的だ。しかし今回は『テレビ千鳥』が「30分前倒しの1時間スペシャル」というイレギュラーな編成であったこと、そして何よりも今の千鳥の絶大な人気と影響力を考えれば、どちらの局も「放送時間をずらす」という選択肢を取ることが難しかったという、制作現場の現実的な事情も透けて見える。


終章:埼玉のファンが、試される“愛”

この奇跡の15分間、埼玉県の千鳥ファンは究極の選択を迫られる。

洗練された全国区の企画と爆発力のある『テレビ千鳥』をリアルタイムで見るか。
それとも何も変わらないあのゆるい空気感と、若手芸人への愛あるイジりが心地よい実家のような『いろはに千鳥』を見届けるか。

しかしこの二つの番組が同じ時間に重なること、それ自体が千鳥という一組の芸人がローカルから全国区へと駆け上がり、そして今その頂点に君臨していることの何よりの証明なのかもしれない。

埼玉の千鳥ファン諸君。
今夜はまず、テレビで『いろはに千鳥』をしっかりと見届け、そして放送終了後、TVerの見逃し配信で『テレビ千鳥』を心ゆくまで味わうのが、最も愛に満ちた作法であろう。

この最高に贅沢な「千鳥の大渋滞」を、心ゆくまで楽しもうではないか。

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