ME:I、なぜ4人は同時に去ったのか?──2年目の崩壊とオーディション番組が抱える構造的欠陥

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2025年12月22日、日本のエンターテインメント業界に激震が走った。人気ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」の所属事務所が、メンバーであるCOCORO、RAN、SHIZUKU、KOKONAの4名が年末をもってグループでの活動を終了すると発表したのだ。

日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』から、国民プロデューサーの熱狂的な支持を受けて誕生した「未来のアイドル」。デビューからわずか1年8ヶ月、グループ総人数の約3分の1にあたる4名が、卒業コンサートもなく本人たちの肉声コメントすらないまま、ただ「契約満了」という事務的な言葉だけで一斉に姿を消す。

このあまりにも異例な「大量脱退劇」は単なる偶発的な事故ではない。それは2025年を通じて静かに、しかし確実に進行していたグループの「崩壊」がついに表面化した、必然の帰結であった。


第一章:「魔の2025年」──崩壊へと至る、ドミノ現象の全記録

今回の4名同時脱退は突発的な出来事ではなく、2025年を通じて進行していた「ドミノ倒し」の最終局面に過ぎない。以下は、この一年間にME:Iを襲った主要なインシデントの時系列記録である。

年月日出来事対象メンバー公表された理由・詳細
2024年8月長期活動休止TSUZUMI適応障害との診断。
2025年3月29日活動休止COCORO体調不良および治療・休養への専念。
2025年7月1日活動休止RAN精神的疲弊による休養。
2025年8月31日活動再開TSUZUMI全国ツアーにて復帰。
2025年10月15日活動休止(謹慎)SHIZUKU重大な規定違反行為(JO1メンバーとの交際報道)。
2025年10月18日イベント欠席KOKONA体調不良によりGirlsAward欠席。
2025年12月14日ツアーファイナルKOKONA(活動中)有明アリーナ公演に出演。
2025年12月22日活動終了発表(太字の)
4名全員
12月31日をもって契約満了。

表からも明らかなように2025年はME:Iにとって「メンバーが次々と倒れていく年」であった。

特にグループの精神的支柱であった最年長COCORO、そしてパフォーマンスの要であったサブリーダーRANが相次いで心身のバランスを崩し離脱したことは、グループにとって致命的であった。RANの離脱理由として「精神的疲弊(mental exhaustion)」という極めて具体的で深刻な表現が用いられたことは、現場の労働環境やプレッシャー管理が機能不全に陥っていたことを強く示唆している。

ブクブー
ブクブー

「うわー…。次から次へとメンバーが倒れていってたんだブーか…。まるで壊れかけの船みたいだブー…。これじゃあ残されたメンバーも不安でいっぱいだったんだブーね。」

POINT

ME:I、崩壊へのドミノ現象(2025年)

  • 3月:COCORO(最年長・精神的支柱)が体調不良で活動休止
  • 7月:RAN(サブリーダー・パフォーマンスの要)が精神的疲弊で活動休止
  • 10月:SHIZUKUが重大な規定違反(交際報道)で活動休止(謹慎)
  • 12月: 上記3名に加え、直前まで活動していたKOKONAを含む4名全員の活動終了が発表される。

第二章:四者四様の脱退理由──「契約満了」という一つの言葉の裏側

4名の脱退理由は一律に「契約満了」とされているが、その実情はメンバーごとに全く異なる背景を持っている。

  • COCORO(加藤心):長すぎた心身の休養
    • 2025年3月から約9ヶ月間、一度も復帰することなく活動を終了。最年長そして韓国でのデビュー経験を持つ「再挑戦組」として、彼女が背負っていたプレッシャーは計り知れない。アイドル活動の激しい負荷に耐えうる状態まで回復しなかったか、あるいは年齢的なキャリアパスの再考が行われた可能性が高い。
  • RAN(石井蘭):支柱の燃え尽き
    • 元「Girls2」のメンバーであり、グループのパフォーマンスリーダーとして未経験者も多いメンバーを牽引してきた。COCORO離脱後の負担増などが彼女を燃え尽き症候群(バーンアウト)へと追い詰めた可能性は否定できない。彼女の離脱はグループのパフォーマンス品質の維持にとって、あまりにも大きな損失である。
  • SHIZUKU(飯田栞月):コンプライアンス違反の代償
    • 「規定に反する事案」による活動休止処分からの活動終了。複数のメディア報道からこの違反は、同じ事務所のボーイズグループ「JO1」のメンバーとの交際に関連していることが特定されている。
    • 「兄グループと妹グループ」という特殊な関係性の中での恋愛スキャンダルは、ファンの信頼を二重に裏切る行為として極めて重い処分(事実上の解雇)が下された形だ。
  • KOKONA(佐々木心菜):沈みゆく船からの脱出
    • 彼女の脱退はファンにとって最も理解しがたい「異常事態」であった。脱退発表のわずか8日前のツアーファイナルにも出演し元気な姿を見せていたにもかかわらず、突然活動を終了。
    • これはCOCORO、RANの相次ぐダウン、そしてSHIZUKUのスキャンダルという崩壊寸前のグループ状況を目の当たりにした彼女が、自らのキャリアと心身の健康を守るため、契約更新のタイミングで自らの意志で「降りる」決断をした可能性が極めて高い。

第三章:構造的欠陥──「恒久グループ」という名の「2年契約」説

なぜ4人の脱退時期が「2025年12月31日」という一点に集中したのか。ここにはこのプロジェクトが抱えていた根本的な契約構造の問題が透けて見える。

  • 「結成日」と「満了日」の不気味な一致
    • ME:Iが結成されたのはオーディション最終回の2023年12月16日。そして4名の活動が終了するのは2025年12月31日。この期間はほぼ正確に「2年間」である。
  • 「恒久」の実態としての「2年更新制」
    • JO1以降のPRODUCE 101 JAPANシリーズは、活動期間の定めがない「恒久グループ」としてデビューしている。
    • しかし今回の事象は表向きは「恒久」であっても、内部的なマネジメント契約は「2年ごとの更新オプション付き契約」であった可能性を強く示唆している。
    • そしてこの最初の「2年」という契約満了のタイミングで、事務所側の更新拒絶(SHIZUKU、COCORO、RAN)とメンバー側の更新拒否(KOKONA)が一斉に行われた。これこそが今回の「大量脱退劇」の構造的な真相であろう。
ブクブー
ブクブー

「そっか…『ずっと続くグループ』って言ってたけど、本当は『2年契約』だったってことなんだブーか…。なんだか騙されてた気分だブー…。ファンもメンバーもかわいそうなんだブー…。」


第四章:運営のガバナンス不全 ― LAPONE GIRLSは、何を、間違えたのか

今回の一連の騒動における運営会社LAPONE GIRLSの対応には、危機管理の観点から多くの批判的な要素が見受けられる。

  • 「本人コメントなし」という異例の幕引き
    • アイドルグループのメンバー脱退において、本人からのファンへのメッセージが一切発表されないことは極めて異例だ。これは事務所とメンバーの間で深刻な対立があったか、あるいは強固な情報統制が敷かれたことを示唆しており、ファン心理を大きく損なう結果となった。
  • 興行優先と見なされても仕方のないスケジューリング
    • KOKONAが脱退発表の直前までツアーに出演していた事実は、「ツアーのチケット販売や動員に水を差したくない」という興行的な思惑が優先されたと捉えられても仕方がない。
    • ツアーファイナルでリーダーのMOMONAが涙ながらに自らの無力さを吐露していたことは、裏で進行していた「メンバー大量離脱」という絶望的な状況に対する、彼女の精一杯のSOSであったと解釈されている。

終章:瓦礫の中から、何を、再定義するのか

2025年12月22日のME:Iメンバー4名の活動終了発表は、日本のサバイバルオーディション番組史上、最も衝撃的でそして教訓的な事件の一つとなった。
それは「夢」を売るアイドルビジネスの裏側にある、過酷な労働環境、契約社会の冷徹さ、そしてガバナンスの脆弱さを鮮烈に浮き彫りにした。

「国民プロデューサーが選んだ」という物語の正当性は、運営の一方的な決定によって脆くも崩れ去った。
「未来のアイドル」として集められた11人の物語はわずか2年足らずでその章を強制的に閉じられ、残された7人と傷ついたファンダムは、瓦礫の中から新たな「ME:I」を再定義するという極めて困難な道のりを歩むことになる。

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