りくりゅう、ミラノで掴んだ金──羽生以来ゴールデンスラム快挙、SP5位から世界新の逆転劇

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2026年2月16日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート会場は、万雷の拍手と涙に包まれた。
ペア・フリースケーティング(FS)において、ショートプログラム(SP)5位と出遅れていた日本の三浦璃来・木原龍一組(木下グループ)が、世界歴代最高となる158.13点を叩き出し、合計231.24点で大逆転の金メダルを獲得したのである。

この勝利は、単なる五輪制覇ではない。

彼らはこれにより、主要国際大会の全てを制する「キャリア・ゴールデンスラム」を達成。日本フィギュア界では、男子シングルの羽生結弦以来となる歴史的偉業を成し遂げた。

本稿は、絶望の淵から這い上がった二人の逆転劇と、彼らが塗り替えたフィギュアスケートの歴史について分析するレポートである。


第一章:SP5位の悪夢と、フリーでの覚醒

物語の始まりは、決して順風満帆ではなかった。
前日のSPでリフトのミスが響き、73.11点の5位発進。首位とは6.90点差という、表彰台すら危ぶまれる絶望的な状況だった。

  • 世界記録のフリー
    • しかし、フリーの演技で彼らは別人のような強さを見せた。映画『グラディエーター』の曲に合わせ、トリプルツイスト、3連続ジャンプ、そしてSPで失敗したリフトも完璧に遂行。
    • その滑りは「スピード」と「ユニゾン(同調性)」において他を圧倒し、技術点・構成点ともにジャッジの心を鷲掴みにした。
    • 結果はFS158.13点(世界新)。合計231.24点(自己ベスト)を記録し、2位のジョージアペアに約10点差をつける圧勝劇を演じた。
ブクブー
ブクブー

「ええっ!ショート5位から1位になるなんて、マンガみたいな展開だブー!しかも世界新記録だなんて、かっこよすぎるブー!」


第二章:ゴールデンスラムという偉業

この金メダルにより、りくりゅうペアはフィギュアスケート界における「グランドスラム(主要大会完全制覇)」を達成した。

  • 4大タイトルのコンプリート
    1. グランプリファイナル(2022年優勝)
    2. 四大陸選手権(2023年優勝)
    3. 世界選手権(2023年、2025年優勝)
    4. オリンピック(2026年優勝)
  • 日本ペア史上初の快挙
    • シングル大国と言われながら、ペア競技では後塵を拝してきた日本にとって、この完全制覇は悲願中の悲願であった。
    • 羽生結弦に続く日本人2組目、もちろんペアとしては日本史上初の快挙であり、SNS上では「ペアでこれを達成するなんて想像できなかった」「本当にすごい」と驚愕と称賛の声が溢れている。
ブクブー
ブクブー

「全部の大会で優勝したってことだブー!?日本人がペアで世界一になるなんて、昔は夢のまた夢だったのにすごい時代になったブー!」


第三章:怪我と解散危機を乗り越えて

この栄光の裏には、壮絶な試練の歴史があった。

  • 度重なる身体的危機
    • 2023年の木原の腰椎分離症、そして2025年12月の全日本選手権における三浦の肩脱臼。
    • 特に三浦の肩は「時限爆弾」とも言える状態で、リフトや着氷のたびに再発の恐怖と戦いながらの五輪出場であった。
  • 2人の絆とコーチの慧眼
    • 一度は引退を考えていた木原と、パートナーを探していた三浦を引き合わせたのは、名コーチのブルーノ・マルコットだった。
    • 「稲妻が走った」と評される二人の相性は、7年という短期間で世界の頂点へ駆け上がる原動力となった。SPの失敗で心が折れかけた木原を、9歳年下の三浦が「まだ終わっていない」と鼓舞したエピソードは、二人の関係性が成熟し、真のパートナーシップへと昇華したことを証明している。

終章:新しい時代の扉

SP5位からの大逆転、そしてゴールデンスラム達成。
三浦・木原組がミラノの氷上で見せたのは、技術の高さだけでなく、逆境を覆す人間の強さ(レジリエンス)そのものだった。

「日本人はペアに向かない」という古い定説は、完全に過去のものとなった。

彼らが切り拓いた道は、次世代のスケーターたちにとって希望の光となり、日本フィギュアスケートの新たな黄金時代を告げるファンファーレとなるだろう。

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