NHKは4月9日、2028年に放送される第67作大河ドラマの制作・主演発表会見を行い、俳優の山﨑賢人(31)が主演を務める『ジョン万』を放送すると発表した。
大河ドラマ初出演にして初主演となる山﨑は、「ジョン万次郎さんが魅力的で『演じてみたい』と思った。『やるぞ』という気持ちになり、非常にワクワクしています」と意欲を語った。
脚本は、連続テレビ小説『ちりとてちん』『カムカムエヴリバディ』や大河ドラマ『平清盛』などを手掛けた藤本有紀氏のオリジナル作品となる。
本稿は、歴史に翻弄されながらも日米の懸け橋となった「ジョン万次郎」の数奇な生涯と、今回の発表を受けてなぜかネット上で大盛り上がりを見せている、あるお笑いタレントの“待望論”について解説する。
第一章:ジョン万次郎とは何者か?──14歳の遭難から始まる大冒険
ジョン万次郎(本名:中浜万次郎)は、幕末から明治にかけて活躍した通訳・翻訳家であり、日米の歴史を動かした重要人物の一人である。彼の人生は、事実は小説よりも奇なりを地でいくサバイバル劇であった。

- 絶望の漂流からアメリカへ
- 1827年、土佐(現在の高知県)の貧しい漁師の次男として生まれた万次郎は、14歳の時に漁に出て遭難。鳥島という無人島に漂着し、過酷なサバイバル生活を送ることになる。
- 143日後、奇跡的にアメリカの捕鯨船「ジョン・ハウランド号」に救出された彼は、船長に気に入られ、本人の希望でそのまま鎖国中の日本を離れてアメリカへと渡る。この時、船名にちなんで「ジョン・マン(John Mung)」という愛称が付けられた。
- 最先端の知を身につけた「日本人」
- マサチューセッツ州の学校に通った彼は、英語、数学、測量、航海術などを首席で学ぶほど優秀な成績を収めた。
- 卒業後は捕鯨船の船員として世界中の海を巡り、カリフォルニアのゴールドラッシュで帰国資金を稼ぐなど、当時の日本人としては考えられないほどの国際経験を積んだ。
- 帰国、そして日米の懸け橋へ
- 1851年に決死の覚悟で日本へ帰国。鎖国下での帰国は死罪の可能性もあったが、アメリカの最新情報を欲していた幕府に重用されることとなる。
- 1860年には、日米修好通商条約の批准書交換のため、勝海舟らと共に「咸臨丸(かんりんまる)」に乗り込み、再びアメリカへ渡った。明治維新後も東京大学(開成学校)の英語教授を務めるなど、近代日本の夜明けに多大な貢献を果たし、1898年に71歳でこの世を去った。

「14歳で遭難して、そのままアメリカの学校で首席になるなんて、マンガの主人公よりすごい人生だブー!大河ドラマになるのも納得だブー!」
第二章:会見と同時に沸き立つ「ビビる大木」コール
大河ドラマの主役としてこれ以上ないほどドラマチックな人物の選定に、歴史ファンからは期待の声が上がった。しかし、SNS(X)のトレンドには「ジョン万次郎」とともに、なぜか「ビビる大木」という名前が急浮上した。

- 『ラヴィット!』が生んだ強固なイメージ
- TBS系の朝のバラエティ番組『ラヴィット!』の火曜レギュラーであるビビる大木(51)は、芸能界屈指の歴史好きであり、特にジョン万次郎の熱狂的なファンとして知られている。
- 彼は高知県土佐清水市にある「ジョン万次郎資料館」の名誉館長を務めているほか、番組内でもたびたびジョン万次郎の扮装で登場。さらに、番組の音楽イベントでは「ジョン万音頭」なる楽曲まで披露し、「ジョジョンがジョン」という合いの手をファンに浸透させてきた。
- そのため、『ラヴィット!』視聴者の間では「ジョン万次郎=ビビる大木」という強力なイメージが形成されており、「大木さんじゃないのか!」「ぜひ大木さんをキャスティングして!」という、局の垣根を越えた待望論が巻き起こったのである。

「朝の番組でいつも『ジョジョンがジョン!』って踊ってるから、ジョン万次郎って聞くと大木さんの顔しか浮かんでこないブー(笑)。」
第三章:大木本人のリアクション──「僕ももしかしたら」
このNHKの発表が行われたまさにその同日同時刻、ビビる大木は都内で舞台(熱海五郎一座)の制作発表記者会見に出席していた。

- 会見中のサプライズ報告
- 記者から「28年の大河が『ジョン万』に決まりました」と知らされた大木は、「本当ですか? 本当ですか、それ?」と驚きの表情を見せた。
- そして、「ジョン万次郎ファンとして、高知県でも大河になるというのは念願だったのでうれしいですよ」と喜びを爆発させた。
- にじみ出る“出演への色気”
- さらに大木は、「大河になると…僕ももしかしたら大河ってこともあるんで」と、自身の出演に向けた色気を隠さずアピール。
- 共演者の三宅裕司から「気持ちが大河にいっちゃってるよ」「この舞台を踏み台に?」とツッコミを受けながらも、「そうなると良いですけどねぇ~」「ともに頑張ろう!」と意気込みを見せ、会場の笑いを誘った。
終章:2028年に向けた「二つの期待」
山﨑賢人が主演を務めることで、若年層からの関心も高まることが予想される大河ドラマ『ジョン万』。
鎖国から開国へと向かう激動の時代、アメリカの自由と平等の精神を肌で学んだ一人の漁師の青年が、どのように日本を変えていったのか。藤本有紀氏の脚本が描き出す「一大感動巨編」への期待は大きい。
そしてもう一つ、密かな注目を集めているのが、「ジョン万次郎資料館・名誉館長」も務めるビビる大木のキャスティングの行方だ。果たしてNHKは、長年ジョン万次郎に心酔し、深い愛を注ぎ続けてきたこの男にオファーを出すのだろうか。2028年の放送に向けて、本編の制作状況とともに、「一人のファンの熱烈な思いは届くのか」というキャスティングのロマンも、大きな見どころとなりそうだ。


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