【第1章】鏡は何でできてる?──ガラスの向こうにある主役
私たちが何気なく見ている鏡。
一見、ただのガラス板に見えるが──
鏡の正体は、ガラス板の裏に金属をコーティングしたもの。
一般的な鏡は、
銀やアルミニウムを使って裏側をコーティング。
つまり、
“ガラスの顔をかぶった金属板”
それが鏡の正体なのだ。
【第2章】光を反射するとはどういうことか?──反射のメカニズム
光が物体に当たると、
普通は表面でバラバラに跳ね返る。
これを拡散反射という。
だから、普通の壁や木材は、
光があたってもツヤツヤしない。
でも鏡は違う。
表面が超なめらかなので、
光がバラけずに入射角と同じ角度でキッチリ跳ね返る。
これが、
鏡だけが持つ、鮮明な反射能力の秘密。
【第3章】金属の特別な力──光の反射職人
なぜ金属は、そんなに光を反射できるのか?
秘密は──
金属表面に存在する“自由電子”。
金属の中には、
原子にがっちり束縛されない、自由な電子たちがウヨウヨしている。
光(電磁波)がやってくると、
この自由電子が素早く反応。
光の波の振動をまねして、そっくり跳ね返す。
金属は、
“光を丸ごとコピーして反射する職人”なのだ。
しかも、
アルミニウムや銀は特に自由電子が豊富。
だから鏡に使われる金属は、
反射率がめちゃくちゃ高い。
(銀は可視光で約95%、アルミでも約90%の光を反射できる!)
【第4章】鉄板と鏡の違い──ピカピカとザラザラの差
じゃあ、
鉄板も金属だし、同じようにピカピカなのでは?
──と思うかもしれないが、実は違う。
鉄板は、
一方、鏡は、
このコンビネーションによって、
超ピカピカ反射モンスターになっているわけだ。
【第5章】だから鏡は、ピカピカなんだ。
この3つが揃って、
鏡は──
「最強の反射マシン」になった。
ただのガラス板だと思ってた鏡。
そこには、
物理学と化学の結晶があったのである。

ブクブー
「鏡は、
光を映す魔法使いじゃなかったブー。
科学と金属の職人芸だったブーーーーッ!!!!」
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