人体

人体

紙で切った小さな傷は、なぜあんなに痛い?──“切れやすい厚さ”と、敏感な指先が生む“鋭い痛み”

新しい本のページをめくった時、あるいはコピー用紙を束ねた時。指先に「チクッ」と鋭い痛みが走る。見てみると、血もほとんど出ないほど細く、浅い切り傷ができているだけだ。「大したことない」と思って手を洗うと、思いのほかしみる。キーボードを叩くたび...
科学

ノーベル化学賞に硤合憲三さん──なぜ生命の分子は「片方」にそろうのか?硤合反応の仕組み

2026年10月7日、ノーベル化学賞に、東京理科大学名誉教授の硤合憲三〈そあい・けんそう〉さんと、フランスのアンリ・カガンさんが選ばれた。評価されたのは、左右が鏡映しになった分子を作る反応における「非線形効果と自己触媒」の発見である。「分子...
健康

なぜインフルエンザで「心筋炎」が起こるのか?──8歳女児の訃報から知る、稀な合併症の仕組み

インフルエンザの合併症と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。肺炎や、子どもに起こるインフルエンザ脳症を想像する人もいるだろう。2026年9月末、名古屋のアイドルプロジェクトで練習生として活動していた平田琉七さん(8歳)が、インフルエンザに感染...
健康

お酒を飲めば“内側から消毒”できる?──同じアルコールでも手指消毒と飲酒で働きが違う理由

「風邪気味だから、アルコールで体内から消毒しておこう」居酒屋の席などで、お酒好きが嬉しそうに語るこのセリフ。耳にしたことがある人もいるだろう。単なる冗談として流されがちだが、理屈の上ではあながち間違っていないようにも思える。なぜなら、私たち...
健康

「膵臓がまた動きました」──河本準一の入院報告が示す、自らの臓器を溶かす急性膵炎の恐怖

2026年9月27日、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一(51)が自身のX(旧Twitter)で入院を報告した。「膵臓がまた動きました…12年間、ケアしてケアして大事にしてたんですが…いろんな事が重なると膵臓動きます。少し休んでまた、笑顔で...
スポーツ

なぜボクサーは試合前減量する?──計量時だけ軽くなり、試合当日大きく戻す、階級制の駆け引き

プロボクシングの試合前、計量会場に現れる選手たちの姿は痛々しい。頬はこけ、目はくぼみ、計量器に乗るために立っているのすらつらそうに見えることもある。格闘技において、体力や筋力、スタミナは勝敗に直結する重要な要素である。それにもかかわらず、な...
人体

なぜ走ると脇腹が痛くなる?──マラソンや持久走を襲う“差し込み”の正体、食後NGの科学的理由

持久走やマラソン、あるいはシャトルラン。息を切らして走っていると、突然、肋骨の下あたりに鋭い痛みが走る。呼吸するたびにズキッと響き、脚にはまだ余力があるのに、その痛みに耐えきれずに歩いてしまった経験がある人も多いだろう。この厄介な現象は一般...
科学

パチパチキャンディはなぜ口の中で“爆発”するのか?──砂糖に閉じ込められた、無数の炭酸ガス

口に含んだ瞬間、舌の上で始まる無数の破裂。「パチッ、パチパチッ」という音とともに心地よい刺激が走り、噛み砕けばさらに激しく弾け飛ぶ。パチパチキャンディ(ポッピングキャンディ)は、誰もが一度は経験したことのある、最もエンターテインメント性に富...
人体

なぜ世界初の輸血に羊の血が使われた?──少年は生き延び医学は150年止まった危険すぎる奇跡

現代の医療において、手術や大量出血の際に欠かせない「輸血」。ドナーから提供された人間の血液(同じ血液型)を患者の体に入れるこの処置は、当たり前の救命技術として定着している。しかし、もしあなたが17世紀のヨーロッパで重病に罹り、「治療のために...
健康

コルギ(骨気)は本当に“小顔”に効くのか?──骨を押す“激痛施術”と、顔が縮んで見える本当の理由

エステティシャンが客の頬骨やエラを両手で強く押し込み、客が痛みに顔を歪める。韓国発祥の美容法として日本でも根強い人気を誇る「骨気(コルギ)」。一般的なフェイシャルマッサージが皮膚や筋肉をターゲットにするのに対し、コルギは骨に圧を加えることを...