​なぜ『どうなの会』に“ワイルドスピード森川”はいない?──前代未聞の番組移籍、消えた看板娘

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​日本テレビ系列からTBSへ。2024年、日本のテレビ業界で極めて異例となる「番組の局またぎ移籍」が行われた。

中京テレビ制作の『それって!?実際どうなの課』が、制作会社(極東電視台)やメインMCの生瀬勝久、大島美幸といった座組をほぼ維持したまま、TBSにて『巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会』として生まれ変わったのである。

​しかし、熱心な視聴者ほど、新番組を見て強烈な違和感を抱いたはずだ。

「あれ……ワイルドスピード森川はどこにいったの?」と。

​どんな過酷な達人の技も、異常なスピードで習得してしまう女優・森川葵。間違いなく前番組の最大の見どころであり、看板企画だった彼女の姿が、新天地にはない。

公式な発表が一切ない中で囁かれる、消えた看板娘の「3つの事情」を深掘りする。


​第一章:最終回で見せた「完全燃焼の涙」

​森川葵が新番組に出演しない最大の理由は、本人の中での「明確な区切り」にあった可能性が高い。

  • ​5年間の過酷な挑戦の果てに
    • ​2024年3月、日本テレビ系列での『どうなの課』最終回。森川は5年間にわたる過酷なロケを振り返り、涙ながらに「やり切りました!」と挨拶をしている。
    • ​ダイス・スタッキングやスポーツスタッキングなど、世界大会レベルにまで足を踏み入れた彼女の挑戦は、文字通り心身を削るものだった。局をまたいだ移籍話がいつから動いていたかは定かではないが、少なくとも彼女や所属事務所の中では、あの日本テレビ版の終了をもって「ワイルドスピード企画は美しく完結した」という認識だったと考えるのが自然である。

​第二章:異例の移籍に伴う「配慮と刷新」

​次に、テレビ業界特有のシビアな「大人の事情」である。

  • ​丸抱え移籍のハレーション
    • ​制作会社が同じとはいえ、他局のレギュラー番組をほぼそのままのパッケージで持ってくるという行為は、業界内でもハレーション(摩擦)を生みやすい。
    • ​MCの生瀬勝久や大島美幸が続投する一方で、博多華丸・大吉や森川葵といったレギュラー陣が外れ、新たに満島真之介が加わった。これは受け入れるTBS側として、あるいは元の日本テレビ側への「最低限の配慮(ケジメ)」として、完全に同じ座組にはできなかった(=リニューアル感を出す必要があった)というテレビマンたちの苦肉の策が透けて見える。
ブクブー
ブクブー

「テレビ局のお引越しって、そのままダンボールに全部詰めて持っていけるわけじゃないんだブーね……!見えない気遣いが大変そうだブー!」


​第三章:他局でイジられる“バラエティのプロレス”

​そして現在、この事態は非常に面白い展開を見せている。森川葵本人はTBSの新番組に出ない一方で、他局がこの状況をイジり始めているのだ。

  • ​フジテレビでの「ワイスピ」オマージュ
    • ​森川が他局(フジテレビなど)の特番に出演した際、意図的に「ワイルドスピード」を彷彿とさせるような挑戦企画が用意され、SNSのファンをザワつかせた。
    • ​テレビ業界には、他局の有名キャラクターや企画をあえてパロディにして笑いを取る「プロレス的カルチャー」がある。本家がTBSに移ったからこそ、逆に他局が「ウチでワイスピやっちゃおう」と遊べる余白が生まれたとも言える。
ブクブー
ブクブー

「本家に出ないのに他所でイジられるなんて、それだけ『ワイルドスピード森川』がテレビ界にとっても特別なキャラクターだった証拠だブー!」


​終章:伝説は伝説のままに

​視聴者からすれば「もう一度、あの超人的なセンスを見たい」と願うのは当然の心理である。

​しかし、一人の女優がバラエティ番組で体を張り、達人たちを次々と驚愕させたあの5年間は、奇跡的なバランスの上に成り立っていた。安易に新番組で継続(あるいは消費)するのではなく、一番輝いていた状態のまま「伝説」として保存箱にしまった彼女の選択は、キャリア戦略として極めて正しかったのではないだろうか。

​『どうなの会』での新たな企画を楽しみつつも、ふとした瞬間に「あの娘なら一発で成功させるんだろうな……」と思い出してしまう。それこそが、ワイルドスピード森川が日本のテレビ界に残した最大の爪痕なのである。

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