教養

グルメ

なぜ冷やし中華だけ“はじめました”と宣言?──町中華の生存戦略と、日本の夏を告げる開会宣言

夏が近づくと、町の中華料理店や定食屋の店先にヒラヒラと現れる一枚の貼り紙。「冷やし中華 はじめました」あまりにも見慣れた日本の夏の光景だが、よく考えてみると不思議ではないだろうか。カレー屋が「カレーはじめました」と宣言することはないし、同じ...
教養

「山の日」は、なぜ8月11日なのか?──由来のない祝日を生んだ“お盆休み”と、“日航機墜落事故”

2016年、日本のカレンダーに新たな赤い数字が書き加えられた。8月11日、「山の日」である。祝日法には「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と定められており、国土の多くを山地が占める日本において、この理念に異論を挟む者は少ないだろう。...
歴史

もし地球46億年を「1年」に縮めたらどうなる?──大みそか最後の“34秒”で暴走する人類文明

私たちは日々、歴史の教科書を開き、古代文明の誕生から現代のテクノロジー社会に至るまでの長大な物語を学んでいる。その中で、人間こそがこの地球という惑星の絶対的な「主役」であると無意識に信じ込んでいる。しかし、地球の年齢である「46億年」という...
地理

日本一「島が多い県」は沖縄ではない?──長崎に1,479もの島を生んだ地形と、インフラの重荷

「日本で最も島が多い都道府県はどこか」そう問われた際、多くの人は、石垣島や宮古島を抱える「沖縄県」を思い浮かべるだろう。あるいは、伊豆諸島から小笠原諸島まで広大な海域を持つ「東京都」と答えるかもしれない。しかし、そのどちらも正解ではない。日...
動物

パンダにAVを見せるのはなぜ?──飼育員の涙ぐましい婚活支援と、絶滅回避に向けた“性教育”

中国のジャイアントパンダ繁殖研究施設において、ある奇妙な試みが行われている。繁殖経験のない若いパンダの前にモニターを設置し、そこに「ほかのパンダが交尾をしている映像」を流すのだ。人間社会の言葉を借りれば、いわゆる「パンダのAV」である。一見...
生物

海ガメの産卵は感動の涙ではない?──母ガメの目に光る水滴の正体と海を生き抜く塩抜き機構

夏の夜の砂浜で、大きな体を揺らしながら懸命に穴を掘り、ピンポン玉のような卵を産み落とす海ガメ。その時、母ガメの目からポロポロと大粒の液体がこぼれ落ちる姿は、テレビのドキュメンタリー番組などでおなじみの光景である。「新しい命を産み出す感動」あ...
教養

『アリとキリギリス』の主人公は“セミ”だった!?──名作童話にあった“翻訳の壁”と虫の事情

「夏の間、歌って遊んでいたキリギリスは、冬になって食べ物がなくなり、働き者のアリに助けを求める」誰もが知るイソップ寓話『アリとキリギリス』。将来に備えてコツコツ働くことの大切さを教えるこの物語は、世界中で親しまれている。しかし、この物語の「...
歴史

厳島神社の大鳥居は置いてあるだけ?──海底に埋まらない巨大な朱色と、神の島を守る7tの重石

海の中に堂々とそびえ立つ朱色の巨大なゲート。世界文化遺産であり、日本三景の一つにも数えられる広島県・宮島の「厳島神社」。そのシンボルである大鳥居は、満潮時にはまるで海に浮かんでいるかのような神秘的な姿を見せる。これほど巨大な建造物であれば、...
動物

朝の「コケコッコー」は一斉合唱ではなかった?──ニワトリ社会を支配する“絶対的序列”と掟

「コケコッコー」という雄鶏(オスのニワトリ)の鳴き声は、世界中で「朝の訪れを告げるシンボル」として親しまれている。私たちは、太陽が昇り、体内時計が朝を感じ取ったニワトリたちが、いっせいに気ままに鳴き出していると思い込んでいる。しかし、動物行...
気象

台風、ハリケーン、サイクロンは何が違う?──発生場所、風速、そして名前にある引退制度の秘密

テレビの国際ニュースを見ていると、アメリカを襲う「ハリケーン」、インドを襲う「サイクロン」、そして日本にやってくる「台風」と、さまざまな呼び名が登場する。これらを聞いて、「どれが一番強いのだろう?」「どう違うのだろう?」と疑問に思ったことは...