科学

実用

なぜスマホよりモバイルバッテリーばかり危険視されるのか?──剥き出しの電池と市場の闇

2026年4月、日本の航空業界において一つの大きな規制がスタートした。航空機内におけるモバイルバッテリーの「使用(充放電)の全面禁止」である。カバンの中や座席上の収納棚で突如として発火・発煙する事故が世界中で相次いだことを受けた、極めて重い...
科学

切っても死なない?ヒトデの恐怖──漁師を絶望させた無限増殖のメカニズムと驚異の再生能力

海辺で見かける、星の形をした愛らしい生き物「ヒトデ」。英語では「スターフィッシュ(星の魚)」と呼ばれ、世界に約1700種類、日本近海だけでも約200種類が生息している。水族館のふれあいコーナーなどでも人気者だ。しかし、彼らは漁業関係者にとっ...
気象

ついに40度以上の日の名称決定──気象庁が発表した『酷暑日』と、国民の悲鳴が漏れた“ボツ案”

「今日の最高気温は35度を超える猛暑日になるでしょう」かつて、天気予報でこの言葉を聞くたびに、私たちは身構え、涼しい室内へと逃げ込んでいた。しかし近年、日本の夏は「35度」という数字すら通過点にしてしまった。群馬県伊勢崎市で国内最高気温41...
宇宙

月には地球の酸素が届いている?──引力と分子が紡ぐ大気の存続と、月に酸素がない本当の理由

夜空を見上げると白く輝く月。人類が唯一降り立った地球外の天体でありながら、そこは空気がなく、宇宙服なしでは一瞬たりとも生きられない「死の世界」として知られている。「月にはなぜ酸素がないのか?」この素朴な疑問に対し、多くの人は「地球から遠く離...
科学

ハチに刺されて「おしっこ」はなぜNG?──勘違いが生んだ昭和の“トンデモ民間療法”の正体

春から秋にかけて、アウトドアや日常のふとした瞬間に遭遇する「ハチの脅威」。万が一ハチに刺されたとき、昭和の時代からまことしやかに語り継がれてきた有名な民間療法がある。「おしっこ(尿)をかければ治る」というものだ。しかし現代の医学において、こ...
科学

ヤマイモはなぜ「口の周りだけ」かゆくなるの?──顕微鏡が捉えた“見えない針”の正体と対処法

すりおろしたヤマイモをあつあつのご飯にかけて食べる「とろろご飯」。日本の食卓に欠かせない滋味あふれる一品だが、美味しく食べた後に必ずと言っていいほど悩まされるのが、「口の周りや手のかゆみ」である。ヤマイモをすりおろした手はチクチクと痒くなり...
教養

緑色なのになぜ「黒板」と呼ぶ?──明治からの歴史と、科学が導き出した“目に優しい色”の正体

学校の教室の正面に鎮座し、チョークの粉を被りながら数え切れないほどの文字を受け止めてきた巨大な板。私たちは幼い頃から、何の疑問も抱かずにそれを「黒板(こくばん)」と呼んできた。しかし、記憶の中の教室を思い浮かべてほしい。あるいは、現在の学校...
企業

祝!40周年『ねるねるねるね』はなぜ9億食売れたのか?──“怪しいお菓子”を知育に変えた戦略

粉に水を入れ、スプーンで練ると色が変わってモコモコと膨れ上がる。1986年の発売以来、強烈なテレビCMとともに子どもたちの心を鷲掴みにし、今年(2026年)で発売40周年を迎えたクラシエ(旧カネボウフーズ)のロングセラーお菓子『ねるねるねる...
科学

「400mlなのに400gない!」は詐欺?──Amazonレビューにみる“水とアルコール”の重さの罠

ネット通販で日用品を買う際、レビュー欄を確認するのは現代の常識である。そんな中、消毒や掃除に便利な「無水エタノール(400ml)」の販売ページにおいて、時折このような怒りの声と写真が投稿されているのを見かけることがある。「持ったら明らかに軽...
人体

なぜ自分で自分をくすぐれない?──くすぐったいに隠された体の防衛機能と笑いのメカニズム

脇腹や足の裏などをコチョコチョと触られると、思わず身をよじって笑ってしまう「くすぐったい」という感覚。子供の頃の遊びやスキンシップとして誰もが経験したことがあるだろう。しかし、冷静に考えてみるとこの感覚は非常に奇妙である。なぜ、ただ触られて...