ブクブーニュース Powered by NEWS OFF

「6・4・3のダブルプレー」ってどういう意味?──野球中継の数字で分かる、ボールとアウトの流れ

スポーツ
この記事は約5分で読めます。

「ショートゴロ、二塁へ送って、一塁もアウト! 6・4・3のダブルプレー!」

プロ野球の中継で耳にする、おなじみの実況である。
画面を見れば二つのアウトを取ったことは分かる。しかし、突然登場する「6・4・3」という数字が何を表しているのか、疑問に思ったことはないだろうか。

選手の背番号なのか。それとも、何かの作戦を表す暗号なのか。

実は、この数字は「守備位置」と「ボールをつないだ順番」を表している。 仕組みを知れば、三つの数字から、グラウンドで起きたプレーの流れを読み取れるようになる。

本稿は、野球中継に登場する「6・4・3」の意味と、数字で守備を表す仕組みを解き明かすレポートである。


第一章:野球には「守備位置の番号」がある

野球では、九つの守備位置それぞれに、1から9までの番号が割り当てられている。

番号守備位置
1ピッチャー(投手)
2キャッチャー(捕手)
3ファースト(一塁手)
4セカンド(二塁手)
5サード(三塁手)
6ショート(遊撃手)
7レフト(左翼手)
8センター(中堅手)
9ライト(右翼手)

この番号は、スコアブックに守備位置やプレーを記録するときにも使われる。

  • 背番号とは別の数字
    • 背番号が何番の選手でも、ショートを守っていれば守備位置の番号は「6」になる。
  • 打順とも関係がない
    • 「6」は六番打者という意味でもない。あくまで、その選手が守っているポジションを示している。

高校野球では、1から9までの背番号が守備位置に対応していることも多い。ただし、必ず一致するわけではなく、試合中に守備位置が変わっても背番号はそのままである。

ブクブー
ブクブー

「ええっ!背番号じゃなくてポジションの番号だったんだブー!?ショートが6番で、セカンドが4番、ファーストが3番なんだブーね!」


第二章:「6・4・3」で二つのアウトを取るまで

「6・4・3」を守備位置に置き換えると、「ショート→セカンド→ファースト」になる。

典型的なのは、ノーアウトで一塁にランナーがいる場面で、打者がショートへゴロを打ったケースだ。

  • 最初の「6」:ショートがゴロを捕る
    • ショートは打球を処理すると、一塁ではなく、まず二塁へ送球する。
  • 次の「4」:セカンドが二塁でアウトを取る
    • 二塁ベースに入ったセカンドが送球を受け、走者より先にベースに触れる。一塁にいた走者は、打者が走者になったことで次の塁へ進む必要があるため、体にタッチしなくてもアウトになる。
  • 最後の「3」:ファーストが一塁でアウトを取る
    • セカンドは、すぐに一塁へ送球する。ファーストが打者走者より先に、一塁ベースに触れた状態で捕球すれば、二つ目のアウトが成立する。

この一連のプレーで二つのアウトを取るのが、ダブルプレー、日本語では「併殺」である。
そして、そのボールをつないだ順番が「6・4・3」なのだ。

ブクブー
ブクブー

「ボールが渡った順番をそのまま数字で言ってただけなんだブーね!謎の暗号がスッと解けたブー!」


第三章:「4」は二塁ベースのことではない

ここで、混同しやすい点がある。

「二塁でアウトを取るから4、一塁でアウトを取るから3」と覚えたくなるが、数字が表すのはベースそのものではない。

「4」は二塁手、「3」は一塁手という、守備位置の番号である。

  • 二塁で受けても、ショートなら「6」
    • セカンドがゴロを捕り、二塁ベースに入ったショートへ送球。その後、一塁へ転送して二つのアウトを取れば、「4・6・3のダブルプレー」になる。
  • 最初に捕った選手によって、数字が変わる
    • サードがゴロを捕り、セカンド、ファーストとつなげば「5・4・3」。同じ二塁、一塁でアウトを取るプレーでも、関わった選手の守備位置によって表現が変わる。

数字を読むときは、「どの塁を通ったか」ではなく、「どの守備位置の選手を経由したか」を見るのがポイントである。


第四章:三つの数字には、守備の連係が詰まっている

「6・4・3」の意味が分かると、実況の聞こえ方も変わってくる。

ショートが捕り、セカンドが受け、ファーストへ送る。
数字は短いが、その間には、三人の選手による素早い連係がある。

  • 最初の送球を素早く、正確に
    • ゴロを処理した選手は、走者が二塁へ到達する前にボールを届けなければならない。捕球してから送球するまでの動きも重要になる。
  • 二塁では、アウトを取ってすぐ転送
    • 二塁を担当する選手は、ベースに触れる動作と、一塁へ投げる準備を続けて行う。ここで時間がかかれば、打者走者が一塁に間に合ってしまう。
  • 一塁で、最後の送球を受け止める
    • ファーストが送球を確実に捕って、初めて二つ目のアウトにつながる。送球がそれれば、捕球やベースへの足の運びも問われる。

「6・4・3」は、単に三人の選手を並べた数字ではない。
誰が打球を処理し、誰につなぎ、どこでプレーを完成させたかを、短く伝える表現なのである。


終章:数字が分かると、プレーの流れが見えてくる

結論として、「6・4・3のダブルプレー」とは、ショート、セカンド、ファーストの順にボールをつなぎ、一連のプレーで二つのアウトを取ることだ。

「4・6・3」なら、セカンドからショート、ファーストへ。
「5・4・3」なら、サードからセカンド、ファーストへ。

守備位置の番号を知るだけで、実況の数字が、選手の動きとして頭に浮かぶようになる。

次に中継で「6・4・3」と聞こえたら、ボールだけでなく、二塁で送球を受けて一塁へ投げる選手の動きにも注目してみたい。 短い実況の中に収められていた、ダブルプレーの連係が見えてくるはずだ。

スポーツテレビ教養雑学
NEWS OFFをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました