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日本にはなぜ、これほど地震が多いのか?──世界の約1割が集中する列島と、地下で押し合うプレートの仕組み

地理
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世界地図を広げると、日本はユーラシア大陸の東側に連なる小さな島国である。
国土面積は、世界の陸地面積の約0.25%。それでも、その周辺では多くの地震が起きている。

気象庁によると、マグニチュード5以上の地震回数を比べた場合、日本とその周辺では、世界のほぼ10分の1に当たる地震が発生している。

なぜ、この場所に地震が集中するのか。

その理由は、日本列島の地下から、周囲の海の底まで続く地球の構造にある。

本稿は、日本が地震大国と呼ばれる理由を、地球の表面を覆うプレートと、地下の岩盤がずれる仕組みから解き明かすレポートである。


第一章:世界の地震は、帯のようにつながっている

地震は、地球上のどこでも同じように起きているわけではない。
世界の震源を地図に並べると、細長い帯のように集中している場所が見えてくる。

日本列島も、その帯の中に位置している。

  • 地震が集中するのは、プレートの境界
    • 地球の表面は、十数枚の主な「プレート」で覆われている。プレートとは、地球表面を形づくる岩石の層のこと。その境界に沿って、多くの地震が発生している。
  • 地球規模で見れば、薄い岩石の板
    • 気象庁の説明では、プレートの厚さは10〜100キロメートル程度。人間の感覚では厚くても、半径約6,400キロメートルの地球と比べると、薄い板のように見えるため、この名前が付いている。

私たちが普段暮らしている地面は、動かない土台のように感じられる。
しかし、地球全体で見ると、その土台となるプレート同士が動き、境界では力を及ぼし合っているのである。


第二章:日本周辺では、複数のプレートが押し合っている

日本周辺で地震が多いのは、複数のプレートが接し、複雑な力がかかる場所に列島があるからだ。

プレートの境界では、互いに押し合ったり、一方がもう一方の下へ入り込んだりしている。

  • 海のプレートが、下へ沈み込む
    • 海側から動いてくるプレートが、別のプレートの下へ沈み込む場所がある。日本周辺の海溝などは、こうした動きと関係している。
  • 沈み込みによって、周囲の岩盤にも力がかかる
    • プレートが動くことで、境界だけでなく、その周辺の岩盤にも押す力や引く力が働く。そのため、地震は海の底だけでなく、列島内部でも発生する。

日本列島は、複数の方向から力を受ける場所にある。
国土の広さ以上に、プレートの動きが集中する場所に位置していることが、地震の多さにつながっているのだ。

ブクブー
ブクブー

「ええーっ!日本って、地球の岩の板がギュウギュウに押し合いへし合いしてる超激戦区の上にあったんだブー!?そりゃあ揺れるはずだブー…。」


第三章:ゆっくり動くプレートが、突然の揺れを生む理由

プレートの動きによって岩盤に力がかかるなら、地面も少しずつ動くだけで済みそうに思える。
しかし、岩盤は、いつも滑らかにずれるとは限らない。

地震は、地下の岩盤が押されたり引っ張られたりした結果、ある面を境に急激にずれる現象である。

  • 引っ掛かった場所に、力がかかり続ける
    • プレートの境界などで岩盤が引っ掛かると、周囲が動こうとする力を受けながら、すぐにはずれずに耐える。その間、岩盤は変形していく。
  • 急にずれると、地震波が広がる
    • やがて岩盤が急激にずれると、その影響が地震波となって周囲へ伝わる。地震波が地表に届くことで、建物や地面が揺れるのである。

この岩盤のずれを「断層」と呼ぶ。
また、地下でずれが始まった場所が「震源」、ずれが生じた領域全体が「震源域」だ。

ニュースでは一つの点として震源が示されるが、実際には、ある広がりを持った岩盤がずれている。
大きな地震では、その範囲も広くなるのである。

ブクブー
ブクブー

「ずっと我慢してた岩の板が『もう限界だー!』ってバチン!と弾けるのが地震なんだブーね。力が溜まってるって考えると怖いブー!」


第四章:海でも陸でも起きる、日本の地震

日本の地震には、沖合で起きるものもあれば、街の近くの地下で起きるものもある。
どちらも、プレートの動きによって力を受ける日本列島の特徴と結び付いている。

  • 海では、広い範囲がずれる地震
    • 沈み込むプレートの境界などでは、広範囲の岩盤がずれ、大きな地震が起こることがある。日本周辺の地震を考える際には、陸地から離れた海域も重要になる。
  • 陸では、浅い場所の地震が強い揺れをもたらす
    • 内陸の地下でも、力を受けた断層がずれて地震が起こる。海溝付近の巨大地震より規模が小さくても、浅い場所で発生すれば、近くの地域が強く揺れる場合がある。気象庁も、陸域の浅い地震では、M6〜7程度でも大きな被害をもたらすことがあると説明している。

こうした地震の多さは、公的資料の集計にも表れている。
国土交通省の資料では、2011〜2024年に世界で発生したM6以上の地震1,971回のうち、日本周辺は328回で、16.6%を占めたとされている。

割合は集計期間によって変わるが、「世界の約2割」という目安で紹介されることもある。
海と陸の両方に地震の発生場所があることが、日本を世界有数の地震多発地帯にしているのである。


終章:地震大国の理由は、列島の位置にある

日本に地震が多いのは、複数のプレートが接し、岩盤に力がかかる場所に列島が位置しているからだ。
海の底で進む沈み込みも、内陸の断層にかかる力も、地球規模の動きにつながっている。

「世界の約1割」という数字は、その活動の多さを表している。
小さな島国の周辺に地震が集中するのは、地下にそれだけ複雑な力の関係があるためだった。

普段は動かないように見える山や街、そして静かな海。
その下で続いているプレートの動きが、日本列島の地震を生んでいるのである。

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