アナタは茶碗蒸しをどう食べる？──正しいマナーは“グチャグチャかき混ぜて飲む”だった！

茶碗蒸しといえば、蓋を開ければ湯気がふわり。スプーンでプリンのようにすくい、一口ごとに出汁の香りを楽しむ──そんなイメージが一般的ではないでしょうか。
ところが今、「茶碗蒸しの正しい食べ方」がSNSで話題に。多くの人が「知らなかった」「目からウロコ」と驚きの声を上げています。

では、いったいどんな食べ方が“正式”とされているのでしょうか──。

◆ 知らなかった！茶碗蒸しは「かき混ぜ飲み干す」のが正式？

SNSで話題になった「茶碗蒸しの正しい食べ方」。
きっかけは、ある投稿者がXに書き込んだ一言でした。

「茶碗蒸しはかき混ぜて、最後に飲み干すのが正しい食べ方」

このポストが広がり、「知らなかった！」「人生で初めて知った」と驚く声が殺到。

スプーンでプリンのようにすくうのが当たり前だと思っていた人々にとって、“かき混ぜて飲む”という所作は意外すぎました。

ホテルの支配人を長年務め、現在はマナー講師として活躍する海野秀三郎さん。
和食マナーなどを教えるインスタグラムのアカウント「smile先生@世界一美しいマナー」の2024年12月の投稿の中で、こう解説しています。

彼によれば──

つまり「こうでなければマナー違反！」という堅苦しい決まりはなく、

お店のおもてなしに感謝して丁寧にいただくことこそ美しいマナー だといいます。

ブクブー

「なるほどだブー！ “かき混ぜ飲み干す”が古来の形だけど、スプーンもアリなんだブー！」

これがマナー的に正しいといわれても、茶碗蒸しを“グチャグチャとかき混ぜる”と聞くと、どうしても「行儀が悪い？」という印象を抱きます。
しかし、これは「見た目の美しさ」を重んじる現代の感覚によるもの。

古来の所作では──

つまり、“はしたない”どころか、むしろ礼儀正しい行為だったのです。

今ではほとんどの料亭やレストランで、茶碗蒸しにはスプーンが添えられています。
これは「和食に不慣れな客にも食べやすく」という心遣い。

現代では──

どちらも「美しい」。
ポイントは、お店の流儀に従い、食べる側が感謝を示すことです。

POINT

ブクブー

「“どう食べるか”より、“どういただくか”。それがマナーの真髄なんだブー！」

茶碗蒸しの話題は、マナーをめぐる本質を私たちに気づかせてくれます。
形式ではなく心──。
お箸でもスプーンでも、最後に飲み干してもそうでなくても、
「食べることを楽しみ、相手の心遣いを尊重する」ことが一番のマナー。

次に茶碗蒸しをいただくとき、あなたはどちらを選びますか？
箸で崩して飲み干す？それともスプーンで一口ずつ味わう？
その一口に込められた“文化と心”を知れば、茶碗蒸しは一層おいしく感じられるでしょう。